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各自動車メーカーの自動運転の現在

 現在のメーカーの自動運転の実力を書こうと思います。

 先ず「トヨタ」です。現状でトヨタが実現している自動運転は、一部の限定された高速道路での走行のみになります。料金所を通過後、本線への合流、高速巡航、車線変更、出口への退出といった動作が可能で、いわば「レーンキープ(車線逸脱)」と「車間維持型オートクルーズ」、それに自動ブレーキを組み合わせた程度です

 「日産」は2016年8月にデビューした新型セレナに「プロパイロット」という機能を搭載してきました。基本的にはトヨタが現状で実現しているのと同様、レーンキープ+車間距離キープ以上の機能は有りません。ドライバーに代わってアクセル、ブレーキ、ステアリングを制御してくれるとはいえ、ドライバーがハンドルから10秒以上手を放せば警告が出ます。それが出ないのは先行車がいて10km/h以下の時に限られます。天候が良くセンサーが問題無く動作する環境で、自動車専用道路での使用という条件が付いたシステムです。しかし、試乗車での事ですが、雨天時で周囲が暗いためセンサーが反応せず、しかも一般公道というメーカーも動作保証しない最悪の条件だったこともあり、前方で停止している車への追突事故を起こしています。

 「ホンダ」は安全運転支援機能を備えたシステム「Honda SENSING」を備えた車を2015年より提供しています。ミリ波レーダーと単眼カメラとコントロールユニットで構成されたシステムです。2種類のセンサーを組み合わせることで、クルマの前方の状況をより高い精度で認識し、衝突などのリスクがある場合は、コントロールユニットを介してブレーキやステアリングを制御し、安心・快適な運転や事故回避を支援するシステムです。

 「三菱」はコンセプトカーの段階で、「スズキ」は白紙段階です。

 「ダイハツ」は、現状は衝突回避システム(自動ブレーキ)など一部運転支援を実装しているにとどまっています。

 「ベンツ」は日産のプロパイロットをさらに進化させたような運転支援装置を搭載した新型Eクラスを発売しています。レーンキープや車間距離キープはもちろん、ウインカーを出すだけで自動で車線変更、追い越しをしてくれる機能まであり、ドライバーが車から降りた後、スマートフォンからの画面操作だけで駐車してくれる半自動パーキングシステムなど、実用性の高い運転支援技術では一歩抜きん出ている印象です。

「BMW」は自動運転で話題にのぼる事があまりありませんが、「レベル2」ではなく、ドライバーの待機は依然必要とはいえ、完全自律自動走行が可能な「レベル3」を目指した試作車を走らせている様です。

 「フォルクスワーゲン・アウディ」は傘下に多くの企業・ブランドを抱えていて、フォルクスワーゲン本体は自動駐車技術のみ、その他の自動運転技術全般はアウディが担当すると決められているようです。

 前にも方様にアウディは現在唯一レベル3のA8を販売しています。日産のプロパイロットと変わらない最高速度を130km/hに制限した上でレベル2相当、時速60km/h以下の混雑した高速道路上でのみ「レベル3」相当の運転が可能になります。

 「テスラ」は世界で初めて「自動運転を実現した」と評価されることの多い「オートパイロット」ですが、現実にはドライバーの操作補助にすぎないレベル2自動運転止まりです。

 夢の「レベル5」の完全自動運転はまだまだ先の様ですが、携帯電話がスマートフォンに変わった時の驚異的な進歩を見ると、そんなに遠い先では無いかもしれません。

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