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何故、タクシー運転手はタクシーを止めて戻らないのか?

 今回は「何故、タクシー運転手はタクシーを止めて戻らないのか?」を書こうと思います。


  とりま、度々このブログでも取り上げていますが現在の街はタクシーが不足している様です。当然コロナの影響で止めた人も多いと思いますが、要は、コロナ禍はタクシーを止める良い切っ掛けになった部分も有る様な気がします。


  東京では、特別区・武三地区では日車営収が6万円を超えている様で、稼げなくて止めた人は「そんなに稼げるならもう一回乗るか?」になるのではないのでしょうか?


  でも、現在はコロナ禍以前の8割程度の乗務員しかいない様で、その為、街にタクシーが不足している様で、実際、タクシー会社の稼働率は70%を切っている様です。コロナ以前の稼働率は80%~85%だったので、稼働率も乗務員不足で10%~15%減っています。


  それでは、なぜ稼げるのに業界に戻らないかが問題になります。


  あくまで私見ですが、比較的稼げる「累進歩合」は改善基準に則り93通達で禁止されています。ですが、現在の歩合給そのものが賃金の主たる位置付けになっている事も現在で、A型賃金、B型賃金、AB賃銀も名前こそ異なりますが、歩合が賃金の主たる位置付けになっている事は一緒です。


  要は、調子がよく稼げた月と今一調子が出ないで稼げない月が有る事になり、安定しない職業になっていて、労働環境も隔日勤務なら最長18時間労働にななり、稼ぐためには止む無く長時間労働になってしまします。


  歩合給で思い出すのが、不動産の営業、保険の外交ですが、抑々、タクシー乗務員とは労働環境が異なるので、片やサラリーマン、片や肉体労働で(笑)


  自分は不動産業界に長くいたので、不動産の歩合はフル込みで手数料の30%、固定給が有ると歩合は10%位でした。・・・・・今は?で草ですが。


  要は、200万円の仲介手数料だと、フル込みでは給料が60万円、固定給が25万円の会社なら給料は45万円になります。その他に資格手当、交通費が別途支払われるのが普通でした。


  タクシーの話に戻りますが、乗務員の労働分配率=歩合を上げる事が最善ですが、現在の60%の分配率を上げる事は現在的ではなく、日車営収を上げる事が現実的手法になります。なので、日車営収を上げる≓長時間乗務する事が今の現実です。


  ですが、今東京のタクシー台数は増えているので、「オール歩合給」に近い今の歩合主体の賃金体系では、増収努力以上の増車では意味をなしていません。


  なので、結論から言うと、歩合給比率を低減して固定比率を高める事が必要な気がします。


  例えば、不動産の様に歩合比率を総支給額の20%程度以下にして、固定的賃金を80%以上とした「A型賃金」にすれば、乗務員は今より給料に不安が無くなるので今より集まる様な気がしますが?


  事業者は「働かない乗務員もいるので・・・・無理」でしょうが、今の東京ではそれでもそんなに働かに乗務員でも営収は期待出来る様に思いますがネ?


  車庫で休車しているよりましじゃネ(笑)・・・・昔はA型賃金が主流だった様ですが、今、何故A賃に目がいかないのでしょう?



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