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東京のタクシー運賃改定で給料8%増の根拠・・・分かったカモ

 今回は「東京のタクシー運賃改定で給料8%増の根拠」を書こうと思います。


  とりま、昨日は今年の10月の営収を新運賃体系で計算しました。結果、ややアバウトですが日車営収は8.9%増という結果になりました。国交省の発表した14.24%には届きませんでした。


  14.24%アップの根拠になる計算は前々回のブログに書きましたが、人件費の8%アップの事は?でした。(笑)


  一応自分なりに考えた結果、歩合給制度(出来高払制)が採用されている自動車運転者について、「固定給と併せて通常の賃金の6割以上の金額が保証されるように保障給を定める」旨の平成元年31日基発第93号の通達が有るので、自動車運転者の1時間あたりの保障給は、「1時間あたりの保障給=通常の賃金×0.6」という計算式で算出されます。


  なので、歩合給の歩率は60%という事になります。


  この60%を今回の東京の運賃改定率の14.24%に乗じてみると、14.24%×60%8.544%になりほゞほゞ8%~9%になります。


  結果、14.24%はPLの赤字を解消する為の増収率で、その内、燃料油脂費構成率は査定前は3.9%でしたが令和4年には6.6%となっているので、増率は2.7%になるので燃料高騰対策の3%増はこの数字な様な気がします。


 故に、人件費8,544%、燃料高騰対策2.7%になり合計11.244%となり、値上げ率14.24%との差は2.996%になりほゞ3%になりますが、残りの3%はキャッシュレス投資などに振り向ける事となっていますが、PLにはその残のキャッシュレス投資の勘定科目が無いので、無理やり感は否めません。


  おそらく、この計算が正解の様な気がします。


  一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会が纏めた「平成30年タクシー運転者の賃金・労働時間の現況」には、東京のタクシー乗務員の給料が年額4701,800円となっています。


  あくまで、隔勤、昼勤、夜勤、定時制の乗務員をまとめた数字になりますが、12勤だとすると年間144乗務になるので、4701,800円÷144乗務≓32,651/日が1乗務の平均給料になります。


  各会社、歩率やAB賃、B賃の違いや歩率設定は違うと思いますが、とりま歩率60%で計算すと日車営収は32,651円÷60%≒54,419円になるので、込みの営収は約59,860円になります。


  今回の運賃改定で、あくまで平均ですが年額給料は4701,800円×108.59%=5105,000円になり、約40万円アップする事になりま、月に直すと約33,000円の増額になります。


  ・・・・ついに東京は今回の運賃改定で年額500万越えを達した様です。乗務員ばかりに目が行きがちですが、今回の運賃改定で事業者も約5.7%の恩恵を受けています。


  給料は、会社の取るシステムや歩率で個々に異なりますが、基本、乗車料金値上げなので、多かれ少なかれ東京のタクシー乗務員はこの運賃改定で恩恵を受けている事に間違いはない様です。


  横浜の乗務員から見ると「・・・・いいな~(笑)」で草。



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