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タクシーの3・3W 勤務と隔勤のA勤・B勤・E勤・F勤

 今回は「タクシーの3・3W 勤務と隔勤のA勤・B勤・E勤・F勤」を書こうと思います。


  先ず、このブログを読んで頂いている方が、現任の乗務員の方かこれからタクシーに転職を考えている人かどうか分かれないので、取り合えずこれからタクシーに転職を考えている人向けに、「タクシー会社の選び方と求人広告の見方」を書こうと思っていました。


  この道に入って10年以上経っているので、各会社の募集条件の単語と意味は分かるので、「・・・・フ~ン、そうなんだ」とタクシー会社の募集の意味は分かります。


  ですが、各会社によって記載されている内容は様々です。要は、募集書式が定まっていないので、A社に書いて有る事がB社に記載されていまい事もまま有ります。


  先ず、隔勤の勤務体系ですが、基本的に出番→明け番→出番を繰り返しシフトを組みます。ですが、明け番は公休(休み)ではないので、これを繰り返すと1ヵ月15出番になっていしまい、労基法に抵触してしまいます。


  要は、どこかで公休を入れなければならない事になります。そこで出た発想が33Wと言う考え方です。この考え方は、3勤務の後に1回のシングル公休、其の後に公出3勤務して1回のW公休が入るシフトです。分かりづらいので書いてみると、出番→明け番→②出番→明け番→③出番→明け番→公休→④出番→明け番→⑤出番→明け番→⑥出番→明け番→公休→公休が1つのサイクルになって総日数15日になります。このサイクルを繰り返すのでW(ダブル)となり出番は12出番になります。


 3・3W.png


 この出番の場合、Wの公休を取らないと、出勤日は毎週同じ曜日になってしまうので、W公休の意味は有りますが、この33Wの場合、乗務する車は前半と後半では違ってきます。


  要は3出番して公休、次の週も3出番して公休になるので…33Wになります。換言すると、3S.Wという事も出来ます。下の画像は33Wの表ですが、最後に有るはずの公休は出番になっているので公出になります。なので3・3W12勤になります。


  又、12勤では、出番→明け番→②出番→明け番→公休→出番を繰り返すパターンも有りますが、休息時間20時間以上と言う縛りが有るので、公出は隔勤ではなく日勤になり、1ヵ月12.5勤になります。


  そして、会社によって呼び名は変わりますが、A勤・B勤・E勤・F勤という物も有ります。この定めは、隔日勤務のタクシー乗務員の勤務スタイルで、例えば、・A勤務:7:003:003時間の休憩を含む)


B勤務:8:004:003時間の休憩を含む)、・C勤務:9:005:003時間の休憩を含む)


D勤務:10:006:003時間の休憩を含む)、・E勤務:12:008:003時間の休憩を含む)、・F勤務:13:009:003時間の休憩を含む)、・G勤務:14:0010:003時間の休憩を含む)、・H勤務:15:0011:003時間の休憩を含む)、・I勤務:16:0012:003時間の休憩を含む)などを定めている会社も有る様です。どのシフトでも、所定勤務時間は20時間―3時間≒17時間になります。


  又、A賃、AB賃、B賃と言う言葉も目にしますが、AB賃の場合、「高歩率65%」とうたっていてもそれは賞与歩率を含んだ数字になるので、月の歩率は65%にはなりません。草


  下の画像は「飛鳥交通」のタクシー乗務員の基本的な1日のスケジュールですが、出庫時間は午前7730分で帰庫時間は翌0時45分で休憩時間3時間なので、所定勤務時間17時間15分―3時間=14時間15分になります。で、残業時間は2時間がマックスになっている様で、これを飛鳥交通はTA型隔日勤務 月12乗務と呼んでいるそうですが、TA型隔日勤務って何?(笑)


 飛鳥.png


なので結構タクシーの勤務体系と給与体系は各社様々で複雑なので、どうなんでしょう?タクシー求人サイトだけの情報を、何の知識もないまま見ても無意味と言っては身も蓋も有りませんが・・・・。(笑)


 因みに大手の大日本帝国でも、プロパーとグループ会社では、募集要項、歩率、賃金体系等々が違います。結構タクシー会社選びは難い?草



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