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SWIFT って?

 今回は「SWIFT って?」を書こうと思います。


  ロシアがウクライナに侵攻して一躍有名になったのが・・・・SWEFTです。それまでこんな名前の組織を聞いた事が無かったのは自分だけでしょうか?


 スイフト.png


  最初に思ったのが、「手形交換所」の世界版じゃネで後から見てみると(笑)です。自分が遥か昔に手形と小切手を使っていた事を思い出しました。(>_<)・・・不当たりこそ出しませんでしたが、余り良い思い出は有りません。手形を振り出すにも、手形を受け取るにもそれなりに緊張感は有りました。(笑)


 手形.png


 で、SWEFTですが日本語で表すと「国際銀行間通信協会」になり、200以上の国と地域の11,000以上の金融機関が加盟している様です。ですが、国際的な組織では有りますが別に公的機関では無く、銀行間の国際取引を希望する金融機関が任意に加盟してる「共同組合」です。


 


 本部はベルギーのブリュッセルに有る様です。国際的なネットワークですが、手形交換所の様に手形を持ち込む様な物ではなく、又、送金業務を実施している訳では無い様です。


 


 ではなんの業務か?と思いますが、それは「送金して下さい」などどの支持の情報をやり取りするだけの様です。過去にはFAXで情報のやり取りしていたことも有る様です。(笑)


 


 たとえ話をすると、日本国内のA銀行に口座を持っているB社が、ロシアからキャビアを輸入するとします。そうするとロシアのキャビア販売業者に送金する必要が有ります。そうするとB社はA銀行にロシアのキャビア販売業者の口座に送金を依頼する事になります。


 


 ですがA銀行はロシアに口座を持っていないので、大手のC銀行に「ロシアのキャビア販売業者の口座」に送金を依頼する事になり、所謂「口座振替」です。このやり取りは日銀のネットワークを使って行われます。なので、A銀行もC銀行も日銀に口座を持っているので、これは口座間でお金が移動するだけです。


 


 次にC銀行はロシアの大手銀行に「送金するぞ」と言うメッセージをネットで送ります。この「送金するぞ」と言うメッセージを伝える仕組みが・・・・SWIFTです。


 


 C銀行はメッセージを送ると共にロシアの大手銀行に実際に送金を行います。当然、B社は円で送金しているので、C銀行はドルに両替して振り込みをします。この時、C銀行とロシアの大手銀行は、資金のやり取りができる様に予め契約している必要が有ります。この契約を「コルレス契約」と言うそうです。難い(笑)


 


 こうしてロシア大手銀行に振り込まれたドルは、キャビア販売業者が持っている口座にドルからルーブルに両替して送金されます。


 


 こんな複雑な経緯を通って、キャビア販売業者に購入代金が振り込まれます。今回の経済制裁は、ロシアの最大手を除く大手7行の金融機関をSWIFTの国際ネットワークから排除するもので、そうなると、C銀行が「送金する」と言う情報がロシアの銀行に届ける事が出来ません。・・・・過去のFAX方式に戻るしかないわけで、多くの取引がストップしてしまいます。


 


 たまたまキャビアを例に出しましが、欧州がロシアから天然ガスを買おうと思っても、SWIFTの国際ネットワークの情報のやり取りだ止まってしまうと、ロシア経済には大打撃なので‥‥これが経済制裁です。が、欧州もロシアの天然ガスを購入できなくなるので、欧州も「返り血」を浴びる事になります。


 


 タクシーの事とは全く無く・・・・スマソです。(笑)



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