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東京・九段のタクシー事故

 今回は「東京・九段のタクシー事故」を書こうと思います。

 縁起でもない事ですが、皆さんもニュースなどで、東京都千代田区九段南で11日にタクシーが自転車や歩行者をはねて6人が死傷した事故をご存じだと思います。意識不明の重体となっていたタクシーの運転手が死亡したことを明らかにしました。捜査関係者によると、死因はくも膜下出血だった様で、同署は運転中にくも膜下出血になり事故が起きたとみて、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)容疑で調べているそうです

 因みに、報道の車両を見てみると「個人」だった様です。

 職業がら気になったので、タクシーの自動車保険の事を考えてみました。2005年4月タクシーの任意保険の加入が義務化されることとなりました。 なので、乗務員は入社後、共済か任意保険の加入が必要となります。 しかし、ほとんどの手続きは会社や協同組合が進めてくれるので乗務員は手続を個人で行う事は有りません。

 保険の内容も法律で規定されていて、具体的には、必ず以下の対人賠償8000万円以上、対物賠償200万円以上内容に加入しなければいけません。この任意保険には、共済保険と一般の保険会社の業務用保険に加入してる様です。

 個人タクシーは個人だと残る利益が薄く、少しでもコスト削減をしたいと考える人が多い様なので、そのため個人タクシーでは、ほとんどのケースでタクシー共済を利用するというわれています。共済には「助け合い」という意味があり、同じタクシー業界でお金を出し合うことで、助け合うことを目的とする非営利団体で、例えば東京では東京ハイヤー・タクシー交通共済協同組合という共済団体が有る様です。
共済保険.png
 法人は、民間の損害保険会社の自動車保険を利用するという方法も広く行われています。タクシー共済に比べると保険料は高くなりますが、民間の自動車保険を利用したほうが補償内容は手厚くなります。

対人補償や対物補償を無制限に設定できるのは、タクシー共済でも民間の自動車保険でも同様です。ただすべての自動車共済(JA、全労済、交通共済など)に共通するのが、補償内容が一律になりやすい様で、つまりタクシー共済では、法人ごとに細かく内容を設定できることはなく、全員が同じ内容の保険に加入するようになるの様です。

纏めると、実際に事故が起きた場合、タクシー共済は補償内容が民間の自動車保険に比べて圧倒的に劣るため、その分だけリスクは高い様ですが、ただ個人タクシーのように少しでも固定費を減らしたい場合、値段の安いタクシー共済を利用する人が多くなります。

一方で法人として何台もの社用車を有し、タクシーを運転する必要がある場合、タクシー共済では不十分です。個人タクシーであれば自分が気を付ければいいものの、法人で何人ものタクシードライバーを抱えている場合、民間の自動車保険のほうが優れています。

また広く知られていることとして、タクシー共済は金がなく強引な交渉をすることで有名で、事故と傷害の因果関係を否定してくる事、タクシー側の過失割合を少なくするよう強く要求する事などが有名の様です。

冒頭の今回の事故は「個人タクシー」が起こし、負傷者や死亡者が多数出ている様なので多額の賠償金を請求される事も予想できるので、乗務員はくも膜下出血で死亡していますが、加入している保険会社が気になるとこです。(>_<)。共済or一般?

因みに、自分が勤務する会社は一般の保険会社の業務用保険に加入してる様です。(^^♪

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