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タクシーの決済端末は、何故クレカも電子マネーも使えるのか?

 今回は「タクシーの決済端末は、何故クレカも電子マネーも使えるのか?」を書こうと思います。


  今では常識なっていますが、電子マネーのスイカやPASMOでタクシー乗車代金を支払う事がここ1,2年増えてきた様に感じます。スイカやPASMOの電子マネーの相互利用が始まったのは結構古く、2013年の323日、全国10種類の交通系ICカードの相互利用が始まった事に端を発します。その時の記念カードだ下の画像です。


PASMO記念.png


 PASMO記念2.png


 今から約8年半前の事ですが、これはあくまで10社の相互利用が開始された時期です。日交はこの2013年依然の2007(平成19)年3月に電子マネーSuica(スイカ)での決済を開始しました。なので、その後の2013年の相互利用協定でPASMOも使用できることに必然的になった様です。


  ㎞は2008329()以降順次スイカ、PASMOの利用を開始し始めた様です。なので、スイカ・PASMOでのタクシー乗車代金支払いが開始されたのは今から13年以上前のことになります。


  横浜の都市交通は電子マネーが利用出来るとホームページには記載されていますが、wikiを見ても導入時期の記載はなかったので、いつごろから利用できる様になったかは不明で草が生えます。(>_<)


  で、殆どのタクシーの端末は電子マネー、クレカの両方の利用が可能になっている様です。コンビニと同じです。タクシーもコンビニの決済端末には使用によっていくつかの種類になる様です。ICカードやスマホをリーダーにかざすだけで支払える「非接触決済」=以下、タッチ決済で、日本ではSuicaPASMOなどでおなじみですが、目に書いた様に「クレジットカードのタッチ決済」が普及の兆しが見えます。


  利用頻度が高いのが、Visaブランドのカードに標準搭載された「Visaのタッチ決済」です。クレカですがカードリーダーにカードをかざすだけで支払える「クレジットカードのタッチ決済」で、サインも暗証番号も不要で、要は、クレジットカードのSuica版のように使える機能と言えます。


  ですが、日本にはこれまで、SuicaiDQUICPay、楽天Edyなどの電子マネー機能を搭載したクレジットカードがあり、これらもタッチ決済が可能なので、形の上では、クレジットカードのタッチ決済と同じ支払い方が可能でした。しかしこれらの物は、チャージした電子マネーでの決済、又は「電子マネー利用分」として後からクレジットカードに請求される『ポストペイ方式』での決済など、いずれも電子マネーを介した決済方法ですが、利用金額をクレジットカードで直接決済できるクレジットカードのタッチ決済とは似て非なるものです。要は、同じタッチ決済でも仕組みは違う事です。


  違う事の差は、分かりやすく言うと電子マネーは日本国内でしか使えませんが、クレジットカードのタッチ決済なら海外の加盟店でも使える事になります。


  日本の電子マネーのタッチ決済やクレジットカードのタッチ決済は、どちらにもNFC=近距離無線通信規格という技術が使われていて、これは、13.56MHz帯の周波数を使った近距離の無線通信技術で、カードとリーダーが10cm程度離れていても情報をやり取りすることができ、NFCにはいくつかの通信規格が有り、日本と海外におけるクレジットカードのタッチ決済の違いには、通信規格の違いが関係しているそうです。


 


 日本の電子マネーで使われているのがNFCFeliCa」と言われ、ソニーが開発した通信規格で、2001年以降に交通系や流通系の各種電子マネーに採用され、04年には携帯電話にFeliCaチップを搭載した『おサイフケータイ』が登場。10年以降はスマホでも対応が進んでいます。


  日本以外の国や地域で普及している通信規格が、「NFC Type A」、「NFC Type B」と呼ばれる通信規格です。Type Aはオランダのフィリップス社で日本ではタバコの自販機で購入の際に使うTaspoに採用されていて、Type Bはアメリカのモトローラ社が開発を主導し、セキュリティ性能にすぐれており、日本でもマイナンバーカードや運転免許証、在留カード、パスポートなどに利用されています。


  なので、タッチ決済では、この2つを合わせて「Type A/B」と称し、世界標準と呼んでもいいType A/Bと、日本で広く普及するFeliCaでは、読み取りに必要な端末がそれぞれ異なります。


  FeliCaType A/Bとの大きな差はセキュリティーと通信速度にあるようです。Type A/B424kbps という通信速度に対し、FeliCaは最大通信速度847kbpsと倍以上の速さが有ります。これが、迅速な決済が求められる日本の交通機関のバスやタクシー等のニーズに合致したことが、日本でFeliCaが普及した一因となっているようです。


  ですが、スピードの速さを求められないマイナンバーカード等は「NFC Type B」を採用しているのが現実の様です。


  話が長くなりましたが、タクシーで電子マネーのタッチ決済は、スイカ・PASMOのどちらもソニーが開発した通信規格の「FeliCa」を使用しているため、別途それぞれに対応する端末を用意する必要はないようですが、普通に使用する際のサイン又は暗証番号入力を行うクレカやクレカのタッチ決済には対応していないようなので、その時は、『マルチ決済端末』にすれば、電子マネー系やクレカにも対応できる様です。


  要は、マルチ決済端末は、「FeliCa」+「Type A/B」になる様です。長ったらし乗務とは関係がない話で、スマソで草生えるワ~(>_<)



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