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2プラス2とブリンケン国務長官

今回は「2プラス2」を書こうと思います。

 抑々、2プラス2とは、外務・防衛閣僚が集まって両国の安全保障を話し合う協議体の事で、日米間の正式名称は「日米安全保障協議委員会(SCC)」となる様です。

 1960年に発効した現行の日米安保条約に基づき、同年9月に初回会合を開催した事に端を発し、在日米軍の再編や防衛協力の指針のガイドライン改定など日米同盟の節目となる重要なテーマを協議してきた様です。

 今回、日米の2プラス2は日本、そして、米韓の2プラス2は韓国で行いました。本来ならば、日本に来てから、韓国へ行ったならば、そこから北京に行くのが筋だと思うのですが、そうではなく、アメリカに戻り、それも首都のワシントンではなくアラスカに戻りパンダ国と米バイデン政権初の米中外交トップ会談を開催しました。要は、「帰国する途中で中国を呼びつける」という格好になり、中国からすれば、やや馬鹿にされた事になりました。大芝生

 ブリンケン長官は「香港、新疆、チベットで中国が行っている行動、またわれわれ同盟に対する経済的圧迫などは国際安定を維持するための規範に基づく秩序を脅かす」と話した様です。パンダ国の外交担当政治局員は「内政問題に干渉するな」と言って直ちに応酬したそうです。

 問題は、当初、両側は冒頭発言を2分ずつ行うことで約束していたそうっですが、外信記者団によると、ブリンケン長官は2分27秒、ジェイク・サリバン米ホワイトハウス大統領補佐官(国家安全保障担当)は2分17秒間発言しました。が、ところが中国側は楊政治局員は16分14秒、王毅外交担当国務委員兼外交部長は4分9秒間発言しました。長(笑)

 本来、米中がそれぞれ冒頭発言をした後に取材記者団は現場を離れることになっていた様ですが、中国側が発言時間をの約束を破るとブリンケン長官は予定になかった反論に出てパンダ国もこれを正面から受けて2次攻防が続きました。この間ブリンケン長官は「同僚の皆さんにもう一度入ってくるように言ってください」と促し、記者団に残ってこのような状況をさらに取材するよう要請しました。

 政治局員の発言に対するブリンケン長官の反論は15分の間続きは、ほゞ「フリースタイル」に近く、原稿も見ずに自然に発言をつないでいった様です。

 事実、このような形でメディアに公開される冒頭発言の機会を利用して相手の機先を制するのは中国の常套手段だそうです。要は、撮影終了後に、アメリカ側がメディアを呼び止めて再度発言する事により異例の「公開非難合戦」になったようです。草

 この会談では、共に食事をとることもなく、共同記者会見もせず、会談後の共同声明もなかった様です。

 ここで思いだして欲しいのが我が国のシェイシェイ外務大臣のことです。尖閣諸島を我が国の固有の領土とパンダ国に言われたのに外交辞令に反するとして反論すらできず、挙句の果てに会談終了後に「シェイシェイ」です。草

 「退出する記者を呼び止めてまでの発言」と「尖閣諸島を我が国の領土発言した小役人にシェイシェイ」・・・・何だか、国力の差を見た様な気がします。草


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