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地理試験

 今回は「地理試験」を書こうと思います。

  タクシーの地理試験は、昭和四十五年法律第七十五号の「タクシー業務適正化特別措置法」の第1条に「この法律は、タクシーの運転者の登録を実施し、指定地域において輸送の安全及び利用者の利便の確保に関する試験を行うとともに、特定指定地域においてタクシー業務適正化事業の実施を促進すること等の措置を定めることにより、タクシー事業の業務の適正化を図り、もつて輸送の安全及び利用者の利便の確保に資することを目的とする。」と定められているので、・・・・指定地域において輸送の安全及び利用者の利便の確保に関する試験を行うとともに・・・の部分に試験と定められていて、この試験は、「地域に係る地理」と「法令、安全及び接遇」の2種類が有ります。

  又、「地理試験」は所謂俗称で、正確には「当該指定地域に係る地理」の事を指すことが一般的の様です。

  この試験の代行実務を代行しているのが同法49条で定められた「タクシーセンター」になり、地理試験が行われる地域は、東京では、23区および三鷹市・武蔵野市、大阪では、大阪市・和泉市・池田市・吹田市・豊中市・泉大津市・高槻市・守口市・茨木市・八尾市・箕面市・門真市・摂津市・高石市・東大阪市・三島郡・泉北郡・堺市(美原区は除く)、神奈川県では、横浜市・横須賀市・川崎市・三浦市、になるので、それ以外の地域では行われません。(^_-)-

  余談になりますが、銀座の乗禁地区等の指定も、同法43条の「タクシー乗場及びタクシー乗車禁止地区の指定」として定められています。(>_<)

  自分がこの業界に入ったのが平成22年の3月でしたが、丁度京浜交通圏で「地理試験が」タクセンで行われていたので、試験を受けた記憶が有る様な、無い様な時でした。ってか、タクシーのソールメート君は同期入社で地理試験を受けたと言っていましたが、受けたにせよ回答を教えてくれた感じでした。(笑)

  そんな地理試験が、東京では合格率50%とは草が生えます。(@_@)

  地理試験の内容は、問題数40問、正解率80%以上なので32問正解すれば目出度く合格になります。横浜は分かりませんが、東京では、①幹線道路名と交差点名の問題、②施設名の問題、③施設・建物等がどこにあるかの問題、④最短経路の問題、⑤幹線道路と駅と施設の問題、に分けられるそうです。

 地理.png

 で、コツが有る様で、試験問題は、基本問題25問、応用問題15問という構成の様なので、前半の基本問題を限りなく全問正解できるようにするのが合格の一番の近道の様です。

前半の基本問題の25問は、東京であれば6パターンの主要幹線道路、交差点図と主要施設図が用意されていますが、必ずその中から出題されることが決まっている様です。なので、試験時には問題と共に各問題の種類に対応した幹線道路図と施設関連図が配布され、それを元に回答していくようになります。その為、問題例集に収められている6種類の幹線道路図と施設関連図を丸暗記し各問題の種類に対応した練習問題と過去問題を勉強することが一発合格への近道になる様です。

 そうすると、応用問題は15問中7問正解すればよいことになりますが、上記④の「最短経路の問題」は捨てる事が肝の様です。

 要は、6パターンの主要幹線道路、交差点図の丸暗記と「最短経路の問題」は捨て問題という事になる様です。(@_@)

とかく、試験では満点んを狙いに行きがちですが、最初から80点狙いの試験対策だそうです。(@_@)

最後に現任のうちは地理試験は1度受かれば再度受ける必要は有りませんが、職を辞した後に再デビューする時は、2年以上職を離れていると再受験が必要な様です。(>_<)


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