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「ハイヤー・タクシー業の高齢者雇用推進ガイドライン」

 今回は「ハイヤー・タクシー業の高齢者雇用推進ガイドライン」を書こうと思います。

  これは、一般社団法人 全国ハイヤー・タクシー連合会の「ハイヤー・タクシー業高齢者雇用推進委員会」がまとめて物になります。

 高齢者.png

 この中で、「高齢者雇用の必要性とその背景について」では、(1)昭和後期以降に採用されたドライバーが数年前から定年退職を迎えていること、(2)普通第二種運転免許取得者が減少していること、

(3)若者の就労ニーズが多様化しており、さらに自動車の運転免許を取得しない若者が増加していること、(4)IT産業など最近発展している業種に若者の就職志向が傾いていること、が急激に進む少子高齢化でタクシー乗務員になる人が少ない事の様です。

  なので‥…高齢者雇用に行きつきます。(笑)

  平成29年3月末と直近の令和2年3月末で比較すると、タクシー乗務員の総数は306,847人から282,168人へ、3年間で約8%減少し、年齢別に占める割合をみると、40歳から59歳は34.1%から32.5%へ減少し、60歳から64歳は19.2%から16.3%へ減少していますが、これに対して、65歳以上は42.8%から46.2%と逆に3.4%増加している様です。

  40歳未満合計、4059歳合 計、6064歳合 計、65歳以上合 計の順で見てみると、東京は、4,241人、 28,465人、 10,979人、 23,888人、神川県は839 7,377 3,366 人、7,864人となるので、65歳以上の乗務員は東京は35%、神奈川県は40%にのぼり、60歳以上では52%、神奈川県では58%にも上ります。(>_<)

  65歳定年を定めている事業者は995件で51.5%となっていますが、定年後の雇用延長を定めている事業者が 1,789件で 88.2%となっている様です。

  又、現在高齢ドライバーの占める割合が高まっている理由については、① 若年者(21歳~ 39歳)が入社しないが1,840 74.9%、② 若年者(21歳~ 39歳)が離職するが252 10.3%

40歳~ 64歳の者が入社しないが1,475 60.1%、④ 40歳~ 64歳の者が離職するが261 10.6%、⑤ 高齢者の入社が多いが966 39.3%、⑥ 70歳以上も働き続けるが1,222 49.8% となっている様で、やはり若年者が入社しないが断トツ高い様ですが、⑤の高齢者の入社が多いの約4割には・・・・タクシーは社会の受け皿の様な気がします。(>_<)

  雇用者側が高齢ドライバーの雇用上の留意点についてでは、就労日、就労時間について昼日勤中心としているが70033.6%で最も留意している様です。乗務員も年金をもらい始めた方の働き方が変化し、休憩、早退、欠勤が増え、年金併給となると、在職老齢年金制度により労働意欲が減退することになるのでしょう。

  結果、高齢ドライバーのほとんどは年金をもらいながら就労していることから、年金の在職者調整の関係もあり、それほど多くの収入を目指して働くことはあまりみられません。そのため、どうしても効率が悪く、待機時間が長くなって、運賃収入が上がらないという問題が認められます。高齢ドライバーにとっては、タクシー

業の歩合給制度は、働く意欲を喚起する材料になっていない面があるという意見も認められます。

  前回バスの事書いたので、バスの給料を見ると、バブル時代は別にして現在のタクシーの歩合制度は、高齢者に限らず若年層も働く意欲を喚起する材料には有りません。(>_<)


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