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10万人当たり2.5人は実行再生産数ではない

 今回は「10万人当たり2.5人は実行再生産数ではない」を書こうと思います。

 前回、厚生労働省が医療体制の確保に関連して6月に都道府県に示した目安では、人口10万人あたりの新型コロナウイルスの新たな患者数が、1週間で人口10万人当たり2.5人を超えた日を「基準日」としているとかきました。

 よ~く計算してみると、自分の計算が正しかったら6月29日の実行再生産数は1.12となりました。しかし厚労省は「1週間で人口10万人当たり2.5人を超えた日を「基準日」」としています。自分が勝手に人口10万人という言葉に反応して2.5人を実行再生産数と解釈していた様で苦草が生てスマソです。

 6月23日から6月29日までの感染者総数は363人となるので都の人口を1,400万人とした時は、1,400万人÷10万人=140人より363人÷140人≒2.59人となります。

 実行再生産数の式は前述した様に、(直近7日間の新規陽性者数/その前の7日間の新規陽性者数)の(平均世代時間/報告間隔)乗になります。そうすると、仮に今の様に1日100人超えの感染者数が出るとすれば≒0となってしまうので、感染者が毎日出ているのに実行再生産数は限り無く0に近似してしまいます。

 抑々、実行再生産数は近7日間の新規陽性者数>その前の7日間の新規陽性で有る事を前提にした式で、この値が1を超えれば感染拡大局面と捉えています。雑に言えば、先週の感染者数より今週の感染者数が多ければ感染拡大と捉えている指標の様な気がします。

 しかし前記した様に、直近7日間の新規陽性者数=その前の7日間の新規陽性者数の場合、雑に言えば感染者数が2週間毎日100人前後だと機能しません。感染拡大が機するのは、直近7日間の新規陽性者数>その前の7日間の新規陽性者数の場合だけの様です。

 毎日100人前後の感染者数が出ているのに機能しない実行再生産は・・・?です。

 厚労省もこれでは実行再生産数の値を使って1を僅かに上回って、6月29日の実行再生算数が1.29になって感染拡大とは言いにくかったのかと思ってしまいます。要は「実行再生算数が1.29人なので注意してください」は?な事です。そこで、注意喚起する為、当初の実行再生産数の10万人当たり0.5人以下で有ったを2.5人とすれば0.5人以下を覚えている人にはインパクとが有ります。

 実行再生産数を覚えている自分の様な人間は、人口10万に当たり2.5人とくれば・・・実行再生算数の事を思い浮かべます。確かに厚労省は「人口10万人あたりの新型コロナウイルスの新たな患者数が、1週間で2.5人を超えた日を「基準日」としていて、その後、自粛など社会への協力要請を行う」としています。

 因みに2.5人とは、1,400万人÷10万人×2.5人=350人なるので、1日50人の感染者が週間続けば「基準日」の数値をオーバーします。因みに7月7日までの1週間の感染者数は748人になるので、≒5.3人/10万人になります。基準日の約2倍です。










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