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武漢ウィルス、人口10万人あたりの死亡者数は日本は少ないのレトリック

今回は「武漢ウィルス、人口10万人あたりの死亡者数は日本は少ない」のレトリックを書こうと思います。

 先日、経済再生相が「日本は人口10万人あたりの(新型コロナウイルス感染者の」死亡者の数は世界に比べて少ない)と発言しました。しかし、現況を見ていると何の慰めにもならない様な気がします。草

 大臣はアメリカの死者数の6万8,587人を筆頭に、スペイン、イタリア、英国、フランス、ドイツなど欧州諸国や1,000人以上の死者数を出しているイランやトルコなど20ヶ国と比較しての発言の様に思います。要は、「日本は頑張っている」と誇りたかったかもしてれませんが、この考え方は根本から問題が有る様な気がします。要は、死者数は少ない原因を解明しないまま死者数が多い国と比較しても意味が無い様に思います。

 そもそも、1,000人あたりのPCR検査数では米国は16.3人 、ドイツは30.4人という具合に欧米諸国のPDR検査率は、日本1.9人とは比較にならないぐらい多く行っているので、感染者や死亡者が多いのは避けられない様な気がします。換言すれば、PCR検査数が諸外国に比べて日本はけた違いに少なすぎます。

 では PCR検査とは違う数字になりますが、「死亡率」という数値が有ります。日本は人口1億2,596万人に対して死亡者は549人になり死亡率は0.000043%になりますが、日本よりも約2倍も人口の多いインドネシアの人口は2億6,189万人で死亡者は845人で0.00032%と日本より死亡率は少ない事になます。

 又、パキスタン「2億777万人」の死亡者は日本よりも92少ない457人、インドは約13億5,261万人と日本よりも約10倍も人口が多いですが、死亡者1,391人で、日本の2.5倍程度です。シンガポールに至っては、日本よりも数千人も多く感染者が出ていますが死亡者は18人と日本の約1/30程度です。

 終息に入りつつある韓国の死亡者は252人と日本の半分以下ですが、韓国の人口は約5,100万人と日本の半分以下なので、10万人あたりの死亡者数は日本とそんなに変わりません。

 現在の東京都とソウルを比べてみると、東京の感染者数は4,654人なのに対してソウルは637人なので、東京の感染者数はソウルよりも7倍も多い事になります。PCR検査を増やせば、その分、感染者は増えるのは当然です。およそ1ヶ月前の3月22日の時点では韓国の8,691人に対して日本の感染者は1,081人と、約1/8に過ぎませんでしたが、その差はこの1ヶ月で逆転です。少なくとも東京の初の感染者は1月24日で、ソウルは1日早い1月23で、感染者数も2月24日の時点ではソウルの31人に対して東京は32人とほぼ同じでした。又、2月17日の時点では累積感染者は日本84人、韓国82人とほぼ同数でしたが、それが、今ではこの差です。4月24日時点でのPCR検査は韓国の58万9,520件に対して日本は13万5,983件なので、もし日本がPCR検査を4 倍増やせば、感染者も4倍増え、単純計算で感染者は5万人近くとなる計算です。

 政府の軽症者の隔離施設、病床の確保、PCR検査等の初動対応を誤り、感染拡大防止の時期を誤った事が今回の武漢ウィルス・・・の様です。

 台湾、ベトナムがすでに収束にゴールインし、韓国もゴールイン間じかです。兎に角、政府が武漢ウィルスを軽視し、初期対応が遅れた事が原因の様な気がします。

 コロナは対岸の火事の様に楽観的だった米国が一変し、NY州の知事が「非常事態宣言」を発令した3月7日で、大統領は3月10日、「国家非常事態宣言」を発令しています。日本は1ヶ月近く遅れて・・・4月7日発令です・・・どう考えてもモタモタして「遅すぎんじゃネ」草

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