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事前確定運賃と事前確定型変動運賃

今回は「事前確定運賃と事前確定型変動運賃」を書こうと思います。


  とりま、タクシー運賃については、現行制度上では原則として国土交通省が定めた運賃幅の範囲内で各事業者が適用運賃を設定していて、当該運賃に対して、障害者割引や深夜早朝割増等を行うことで運賃を増減させることができますが、需給に応じて柔軟に運賃を変動させて減額・増額をすることはできない制度となっています。。要は、障割と深夜割増料金は制度的に運賃の変更が出来る事になっていますが、前記した様に需要に応じて運賃を変動させる事は制度上不可能です。


  その前に、国土交通省の通達により、201910月よりタクシーの乗車前に運賃を確定させる「事前確定運賃」の制度が出来き、これはご存じの様に事前に配車アプリ上でタクシー送迎の経路や運賃を確定させ注文することができる機能を「事前確定運賃」と言います。今から約4年前の事ですが「もうそんなに経つのか~」です。


  自分はそんなに頻繁に「事前確定運賃」の配車を受けた事は有りませんが、この制度は、料金が乗車前に予測しにくい場合もあり「いくらかかるのか不安」や「メーターが上がる前に降りたい」、「遠回りされて料金が高くなっていないか」など料金に関する不安や不満を抱えているユーザーも多いようだたったので、事前確定運賃はその名のとおり乗車前に運賃がわかるためそのような不安や不満が解消されタクシーの利便性を高めることができると考えられ、国交省が鳴り物入りで始めた制度でしたが・・・・蓋を開けてみると、・・・・・それほど需要は無いんじゃネ、が自分の思うところです。


  その他にも国交省には前科?が有り、令和2年11月に、タクシーの複数回の利用分の運賃を一括して支払う制度の変動迎車料金=定期券/回数券」と、の制度を決めました。変動迎車料金の事は良く分かりませんが、「変動迎車料金」を使用しているタクシー会社は有るんでしょうか?


閑散時には料金を下げ、繁忙時には料金を引き上げることで、人の動きやニーズに対し柔軟に対応しながら、タクシー会社の生産性を向上させる狙いだったそうですがカラぶった感満載です。


  この実証実験に参加した「日交」も「大和」も変動迎車料金じゃないのはご愛敬(笑)


 で、今回の「事前定型変動運賃」ですが、「もう少し安い運賃でタクシーを利用したい」、「少し運賃が高くてもタクシーが捕まえづらい時間帯に早くタクシーを捕まえたい」といった利用者のニーズに応え、、国土交通省は、平成 30 10 月に「変動迎車料金」の実証実験を行い、令和 3 10 月から 12 月にかけて「事前確定型変動運賃」の実証実験を行いました。


  この制度は、個々のタクシー利用に係るタクシー運賃について、配車アプリ等を通じて需給に応じて柔軟に運賃を変動させることを可能とする運賃で、かつ変動運賃の平均額が運賃幅に収まる水準となるような方法により算定される運賃制度だそうです。


  変動幅は上下5割とする様で、東京特別区・武三地区の場合、初乗りは500円ですが、事前確定料金では距離運賃に時間係数の1.21を乗ずるので500円×1.21610円となるので、その上下5割が「事前変動運賃になるので、下限は5割引きの310円、上限は5割増しの910円になります。


なので、初乗り料金の500円の上下5割では無く610円の上下5割になります。


  自分が、タクシー料金勤を計算する時使う時間メーター割合は17%なので1.17になりますが?。国交省は21%ですか~


  じゃあ、事前確定運賃と事前定型変動運賃とう区別するのかというと、事前確定型変動運賃を導入する場合には、配車アプリによりサービスを提供することとして、当該タクシー事業者の「事前確定運賃」は全て「事前確定型変動運賃」を適用することとするそうです。


  ・・・但し、事前定型変動運賃する場合なので、5月上旬にも、関連通達を改正するそうで、導入を希望する事業者が認可申請をする形となるそうなので、希望しない時は「事前確定運賃」のままの様です。


  私見ですが、余り利用する人がいない事前確定運賃を変動型にしても・・・・・ネ~(>_<)(笑)


余談ですが、大分昔に配車アプリは客と旅行契約を結んでいるのカモ?と書いた事が有りますが、国交省が発表した資料の中にその事を書いている図を見ました。それが下の図になります。(当り)


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