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京浜交通圏、10月の営収

 今回は「京浜交通圏、10月の営収」を書こうと思います。

 京浜交通圏の10月の営収がやっと公表されました。それによると、稼働率72.4%▼3.1ポイント、実車率40.9%▼3.0ポイント、日車営収税込40,640円▼9.2%(税別36,576円)、総走行距離190.0キロ▼31.2キロ、実車回数24.3回▼3.2回、実車距離76キロ、客単価税込16,724円、税別1,505円、1回当たりの実車距離3.1キロ、になりました。

 消費税は昨年の10月1日から現在の10%に引き上げれました。その後、ご存じの様に2月1日(土)から横浜や川崎市内を走る多くのタクシーで料金が改定され、普通車で今までは「2キロまで740円」の初乗り運賃を「1.2キロまで500円」として短距離利用を促す料金体系となりました。

 という事は、マイナス幅は前の初乗740円の時と比較しているので、単純に数字だけを見て営収回復傾向=客足が戻った事にはなりません。換言すれば、今の料金体系は前の約2割増位になります。

 以前の料金体系は、初乗運賃:2kmまで740円、加算運賃は288mまでごとに90円、時間距離併用の時間部分の時間は105秒ごとに90円の料金体系でした。

 改定後の10月の1回当たりの料金を計算してみると、改定前も改定後も時間距離併用の時間部分の時間の割合は約18%となるので同じ割合になる事を前提とします。

加算距離は距離は3.1㎞-2㎞=1.1㎞になるので、料金は(1,100m÷288m)×90円≒340円になるので、初乗料金と加えると距離料金は740円+240円=980円になるので、時間料金の18%を乗じると、時間加算料金は170円になります。

∴旧料金体系では980円+170円=1,150円になります。メーター料金は1,150円×10%=110円が消費税になるので、1,150円+110円=1,260円になります。

要は旧料金体系では、10月の1乗車当たり、客単価税込16,724円&税別1,505円が旧料金体系では1,260円&1,150円という事になります。

そうすると今年の10月の乗車回数は24.3回になるので、1,260円×24.3回≒30,610円が税別営収になるので、税込営収は33,670円になります。

今年の10月の営収は前年同月比で▼9.2%だったので前年度の90.8%営収でした。そうすると前年度の10月の営収は40,640円÷90.8%≒44,750円になります。

手元昨年の10月の営収データが無いので何とも言えませんが、12月の営収は47,729円というデータが有るので、まあこんなもんでしょう。

そうすると旧料金体系では今年の10月の営収は33,670円になりま、減収幅は100-{(33,670円÷44,750円)×100}=25%となります。

そうすると旧体系下ではまだ約75%しか回復していない事になります。結果、今回、▼9.2%で抑えられているのは、2月の料金改定が有ったおかげかもしれません。

ってか、現在は昨年と比べて▼9.2%となっていますが、会社の平均営収をみても、日車営収税込40,640円▼9.2%(税別36,576円)は怪しい感じがします。草

因みに、料金改定に当たり神奈川県タクシー協会は「Facebook限定、500円からタクるプレゼントキャンペーン!」というもの行っていたらしく、抽選で「15名にAmazonギフト券1万円分をプレゼント」・・・・神奈川県タクシー協会お前もか!で(笑)です。

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