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流しのソフトメーターが本丸

今回は「流しソフトメーター」が本丸」を書こうと思います。

前にソフトメーターの事を書いた記憶が有ります。再度書きますが、従来のタクシーの運賃は、タイヤの回転数に基づいて走行距離を計測する「メーター」を活用しているので基本は、運賃=走行距離になります。ですが、現在、時間併用運賃なので、時速10km以下になると時間制運賃も加算されます。その金額は営業区域ごとに違います。要は、時間併用運賃になります。

ソフトメーターとは、従来のタイヤの回転数ではなく、GPS情報を基に電子地図上の走行距離を推定し、運賃を算出するものです。前に書きましたが、東京特別区・武三地区では令和3年5月24日(月)より、現行の事前確定運賃を改良した「事前確定運賃用ソフトメーター」の実証実験を行っていて、参加事業者は、本交通グループ(約5,000両)、荏原交通グループ(約300両)、       小田急交通株式会社(約170両)、平和交通羽田株式会社(約80両)でした。

利用方法は、Mobility Technologiesが提供するタクシー配車アプリのGOでした。草

当初は、冒頭の通り「事前確定運賃用ソフトメーター」の実証実験が目的でした。 「事前確定運賃」は、配車アプリを活用して、タクシーに乗車する前に運賃が確定するもので令和元年10月28日からサービスを開始しています。なので今回の実証実験は、「事前確定料金」+「ソフトメーター」の実証実験のようでした。

事前確定料金は、初乗り運賃と距離に対する加算運賃の合計額に、営業区ごとの交通情報を考慮して定められた「統一係数」を掛け合わせて運賃が算出されます。その係数が下の表です。又、この統一係数が複雑で、以下の表のように、時間帯と曜日によって実に細かく設定されています。たとえば、いつもと同じコースでも運賃が異なってきます。で、ソフトメーターですが、今回のソフトメーターは前にも書いた様に、『事前確定型変動運賃』という変化球の形で現れました。要は、前回の実証実験のソフトメーターに変動運賃を加味した物になっています。
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これを見ると前回の実証実験は、ソフトメーターの正確性を判断する事だった様に感じます。両方ともアプリ使用が前提でした。

ですがその前に、国交省旅客課はダイナミックプライシングを「変動運賃制」という和名に変更しました。(@_@)…ダイナミックプライシング?気取ってるんじゃねーよで草が生えていたところなのでWW

国交省旅客課の地域公共交通対策官は、ソフトメーターの導入とダイナミックプライシングへの対応についても言及し、「本当の意味でのソフトメーターは流しソフトメーター」と述べたそうです。10、11月に実証実験をやる」と述べた様で、事前確定ソフトメーターよりも『流し対応のソフトメーターが本丸』との認識を示しました。その上で、その実証実験に触れ、「フェーズは2段階あり、1つ目はメータメーカーなど民間企業8社が参加し、流しのタクシーにソフトメーターを載せてどんどん走らせ、いわゆるビッグデータのようなものを収集したいそうです。2段階目には、各社が作ったソフトメーターの横通しを図り、それぞれのズレを確認し、そのため国交省としてもなけなしの予算を使いそれぞれのソフトメーターを一緒に載せて試走させようかと考えているそうです。

国交種はどうやら、アプリ配車のソフトメータではなく、流しのタクシーのソフトメーターを本丸にしているようです。なので、配車アプリのGOやウーバーはデーター集めに使われているようで草が生えます。(@_@)

今回の実証実験では、実際にタクシーにソフトメーターを備え付けて、同一の道路・距離を、各社のソフトメーターを備え付けた車両で走行し、ソフトメーター間の推定走行距離の誤差を確認するそうです。又、作成するソフトメーターを備え付けた車両を走行し、現行のメーターとの推定走行距離の誤差を確認するそうです。

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