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The Hammer and the Danc [タクシーへの転職]

 今回は「”The Hammer and the Danc」を書こうと思います。

 この聞き慣れない言葉は、緊急事態宣言の延長が安倍首相から発表された後、西村経済再生大臣の会見で”The Hammer and the Dance"という概念が紹介されました。これは武漢ウィルスに対する日本の対策の基本方針であるそうです。

 The Hammer and the Danceは、Tomas Pueyo氏により3月末に提唱されました。彼は、新型コロナウイルスの急激な感染増加は医療崩壊をもたらすことから、一日も早くロックダウンのような強力な対策で感染者数を徹底的に減らすことが必要と強調してます。ハンマーで叩きのめす様なイメージで、この強力な対策を”The Hammer"と呼んでいます。

 実際、日本でも感染者の増加で医療体制に危機が訪れました。しかし、緊急事態宣言が解除され、感染がいったん収束した様に見えても、対策を緩めすぎると再び感染者が急増する危険があります。現在の様に毎日感染者数が200人を超えている状態です。しかし彼は、最初のHammerで「時間を稼ぐ」事により、様々な備えをすることができ、第2波を防ぐことが出来ると提唱しています。様々な備えには、・徹底的な検査と隔離・医療体制の整備(ICUベッドの増床、N95マスクや防御着の確保)・治療薬やワクチンの開発・人の行動変容(物理的距離=ソーシャルディスタンス)などが上げられています。正に、現在の日本が行っている事その物です。

 これらの対策を取ることにより、ウィルスとの共存が可能となります。Withコロナ・・・です。この時期を、ウィルスとダンスを踊るようなイメージで”The Dance"と呼んでいます。要は、Withコロナ=The Danc・・・です。

 このThe Dancの対策期間がもう少し必要なので緊急事態宣言の延長が決まったのは、Hammerによる対策がもうしばらくは必要と判断されたのではと思います。

 対策を決定する指標として重視しているのが実効再生産数です。武漢ウィルスの実行再生産数は2.5程度であると考えられています。5日程度で次の人に感染させることがわかっていますので、5日ごとに2.5倍ずつ、対数的に感染者が急増することになります。

 感染者を出来うる限り減らすことが必要で、実行再生産数を2.5を0.5に減らすためには、人と人の接触を0.5/2.5=0.2、すなわち80%以上減らす必要があります。

 The Danceの段階では実行再生産数を1弱(1は超えない)に抑える範囲で、経済活動を再開する必要があります。さもなければ、医療崩壊は防ぐことが出来ても、経済が崩壊します。実行再生産数を1未満にするためには、1/2.5=0.4、すなわち60%以上、人と人の接触を減らす必要があります。80%減と60%減では大きな違いです。しかし、緊急事態宣言が解除されても、決して元通りにはりません。正常の60%以上、人と人との接触を減らす努力は長期間(おそらく1年以上)必要であるのではないのでしぃうか?

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