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地理試験と運転地理検定協会

今回は「地理試験と運転地理検定協会」を書こうと思います。


  とりま、タクシー乗務員になる為には地理試験に合格する必要が有る事はご存じだと思います。ですが地理試験が必要なエリアは全国では無く、東京都・・・23区、武蔵野市、三鷹市、神奈川県・・・横浜市、川崎市、横須賀市、三浦市、大阪府・・・大阪市、池田市、箕面市、茨木市、高槻市、摂津市、島本町、豊中市、吹田市、東大阪市、八尾市、守口市、門真市、堺市、高石市、泉大津市、和泉市、忠岡町、で乗務を希望する人が受験する必要が有るだけで、これ以外の地域で乗務を希望する人は地理試験を受ける必要が無く、抑々、地理試験自体が有りません。


  で、地理試験の根拠法は、「タクシー業務適正化特別措置法」の代48条の“輸送の安全及び利用者の利便の確保に関する試験”の項で「国土交通大臣は、指定地域ごとに、国土交通省令で定めるところにより、タクシーの運転者になろうとする者に対し、当該指定地域に係るタクシー事業の業務に必要な輸送の安全及び利用者の利便の確保に関する試験を行う。」とクシーの運転者になろうとする人に対し地理試験の実施が定められています。


  次の題49条には“試験事務の代行”の規定が有り、「国土交通大臣は、申請により、指定地域(特定指定地域を除く。)にあつては当該指定地域に係るに、特定指定地域にあっては当該特定指定地域に係る登録実施機関又は適正化事業実施機関に、前条第一項の試験の事務(以下「試験事務」という。)を行わせることができる。」とされていて、この登録実施機関が前記した地区に有る「タクシーセンター」になります。


  なので、地理試験=タクシーセンタ―の図式になりますが、他に地理試験≓地理検検定を行っている団体が有る様で、それは「一般社団法人運転地理検定協会」と言う団体になります。全く知らなくて草です。


  ホームページの「代表理事挨拶」には、「一般社団法人運転地理検定協会は、運転地理に関する調査及び研究を行い、 資格の認定等を通じて、運転者の地理力増進を図ることを目的に、 平成22年7月1日 に設立を致しました。(中略)資格の認定を受け、その検定結果がプロ運転者としての職務能力の目安となり、就業機会の優位性を実現することとなります。・・・」となっていて、あたかもタクセンが行っている地理試験を思い浮かぶのは自分だけでしょうか?(笑)


  この時の注意事項として、・初めての方は「都心部3級」からお願い致します。・合格後は「都心部2級」又は他の科目の3級から受検が可能です。・上級への受検は3級からがスタートになります。となっているので、観光検定かヨ感満載です。


  ですが、日本のタクシー「葛西営業所」 新卒乗務員「運転地理検定」団体受検を実施したそうで、葛西営業所では、20211月に当時在籍していた全乗務員28名が運転地理検定「都心部3級」の取得に挑戦し、全員が資格を取得したそうですが、その後に営業所乗務員が増員となったことから、新たに配属となった乗務員に対して、今回第2回目の団体受検を実施することとなった様で、2021年度、2022年度配属者の約半数にあたる33名が今回の団体受検に参加したそうです。 


検定.jpg


  客がタクシーサービスを「悪い」と感じる際、多くの人が「乗務員の接客態度の悪さ」に次いで「地理に詳しくない」ことを理由として挙げている事は承知していますが、地理試験の合格でも、実際はほゞほゞ現場では使えない事を何で行うのかが謎過ぎます。


  因みに、地理試験では、2015年から地理だけでは無く、新たに「タクシー事業に係る法令、安全及び接遇」に関する試験が追加された様です。


  今地理試験は別名「輸送の安全及び利用者の利便の確保に関する試験に係る事務規程」と言うそうで、平成3041日に改訂されたので、おそらくですが平成30年=201841日から開始された様なので、そ霊前にタクシー乗務員になった方は受験をしていないはずで、自分がタクシー乗務員になったのが同年3月だったので、地理試験は間一髪で免れた様です。(笑)


 



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