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パスポートとビザとクルーズ船

 今回は「パスポートとビザとクルーズ船」を書こうと思います。


  仕事柄、出庫前に「今日は〇〇船が大桟橋」に午後入港するといった事が嫌でも点呼の時に利かせれます。又、無線で「〇〇ホテル」と配車され、言ってみると外人が大きなスーツケースを何個も持っている時が有ります。


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 自分の場合は、ほゞほゞ中区のホテルでの配車はクルーズ船の乗船者です。欧米人の荷物の多さも半端無いですが中国人の荷物の多さも負けていません・・・・・爆買い?(笑)


  で、旅行には、パスポート、ビザが必要になる事はご存じだと思いますが、パスポートの発行者は自国なので日本人なら日本、アメリカ人ならアメリカ、中国人なら中国になり、パスポートの目的は、自分の国籍や名前、年齢などを証明できる唯一の「身分証明書」なので、他国への入国許可の役割は担っていません。


  一方のビザは査証とも呼ばれて、発行元は渡航先の国で、ビザの目的は、渡航先の国が自国の安全などを守るために自国民以外の入国可否を判断し、許可した者にのみ発給するので、渡航先の国への入国許可の役割を担っていて、言わば、入国許可書です。


  要は、パスポートは、自分の国籍がある政府が発行するもので、海外滞在中は唯一の「身分証明書」、それに対して、ビザは、渡航先の国が自国の安全などを守るために、事前に渡航者の身元を確認、審査して渡航先の国が発行する入国許可書になります。なので、ビザとは入国審査をクリアした証になります。


  日本には「外交査証」「公用査証」「就業査証」「一般査証」「短期滞在査証」「通過査証」「特定査証」「医療滞在査証」と、8種類のビザが有るそうですが、日本は、69の国・地域に対するビザ免除措置を実施しています。アジアでは9ヵ国有り、韓国・台湾・ホンコン・マカオ・タイ・シンガポール・インドネシア・マレーシア・ブルネイが在留期間が90日未満ならビザが免除になりますが、インドネシア及びタイは「15日」、ブルネイは「14日」になります。


  ・・・・中国無いんじゃネ?ですが、中国は日本のビザ免除国に当たらないので中国人はビザを持っている事が日本への入国の条件になります。


  ですが、国が20151月に導入した「船舶観光上陸許可制度」という抜け穴が有り、これは、クルーズ船を利用する訪日客の入国審査手続きを短縮する新たな仕組みだそうで、クルーズ船による訪日客の増加を受け、審査を短縮し利便性を高める狙いがあった様で、訪日客は同じ船で出国することや指紋提出を条件に、ビザや顔写真撮影なしで入国を認められ最長30日まで滞在可能だそうです。


  このビザなし入国制度を悪用し、2018年にはで入国後、171人失踪している事件が有ったそうで、警察当局は「不法就労の温床になりかねない」として警戒を強めていたそうですが、その後どうなっているのでしょう?


  で、外務省は,日中間の人的交流を拡大し,政府の観光立国実現及び地方創生の取組に資するため,中国人に対するビザの発給要件を緩和する以下の措置を,平成2958日から開始することを決定したそうで、中国国内に居住する中国人に対する措置としては、ア 十分な経済力を有する方に対する数次ビザの発給開始飛ばして、ウ 相当の高所得者に対する数次ビザの緩和の相当の高所得者の同ビザの場合は、少なくとも日本円に換算して年収1000万円以上ある富裕層が対象となっているそうです。


  中国では個人がビザを申請する場合、各地にある指定の旅行会社(代理店)を通す必要があるそうですが、1.団体観光査証・2.個人観光一次査証・3.沖縄・東北六県訪問数次査証・4.十分な経済力を有する者に対する個人観光数次査証の申請は受け付けていない様で、申請できるのは上記した相当な高所得者に対する数次査証だそうです。


  なので、コロナ禍以前は、ビザ不要のクルーズ船での中国人の日本入港が多かったようですが、現在は中国政府が日本向けの団体旅行を解禁していません。・・・・その方がいいけど草



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