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岐路に立つ大阪の5・5割と5・2割

今回は「岐路に立つ大阪の55割と52割」を書こうと思います。


  目に書いた事が有りますが、西の大阪にはタクシー運賃の55割という物が有ります。要は関東の9,000円を超えた料金の1割引きの様なもので、料金が5,000円を変えた部分の料金が5割引きとなる料金体系です。


 5・5.png


 なので、メーター料金が10,000円の時は(1,000円ー5,000円)÷2+5,000円=7,500円となります。この例でいうとメーター金額の75%、つまり25%引きの料金になります。


  この55割の様に5000円を超過した分を半額にするサービスのほかに、主なものだけでも10種類は大阪にはあるそうです。この5000円超分5割引きの料金は、京都府や兵庫県の一部のタクシー会社も導入してそうですが、大阪が目立つのは「全体の約半分のタクシーが同割引サービスを導入しているから」の様です。約半数が55割ですか・・・・


 


 最初に導入したのは「関協タクシー」だそうで、関協タクシーとは大阪府の43社・約3000台のタクシーが加盟する大手タクシーグループで、関西ハイタク事業協同組合(大阪市)の様です。5000円超分5割引き=通称55(ゴーゴー)割を導入したのは1995年の事の様で、約30年近く前で、覚えている方もいるとは思いますが、当時は初乗り運賃500円のワンコインタクシーの全盛期で、大阪府のタクシーは一様に客を奪われていたそうです。


  ワンコインタクシーとは、タクシーの規制緩和で料金設定がより自由になったため500円での営業が可能になったことに端を発します。この規制緩和は、パワハラのどで世間をにぎ合わせたエムケイ株式会社は、当時の運輸省(現国土交通省)相手にいわゆる『運賃値下げ裁判』を起こしました。第一審で行政側(運輸省)が敗訴し、後に第二審で和解が成立し、それを受けて1993年に規制緩和(タクシーの『運賃の多様化と需給の弾力化』)が実施され、運賃の値下げが認可されてから、個人客がエムケイを選んで利用する現象が起きたそうです。


  なので、「関協タクシー」は起死回生の一手として組合加盟の1社が考え出したのが55割です。


  で、55割を導入してみると、割引サービスは大成功し、関協タクシーに顧客が集中したのを見て、競合他社も追随したそうです。最初は遠距離客が増えまと様ですが、55割が当たり前になった今では売り上げアップには貢献していないようです。なので、大阪のタクシーの55割はデフォルトの料金体系になっている様です。


  55割がデフォルト然としているので、関西国際空港から55割のタク氏―を呼ぶ人もいるようです。55割は最初、5000円を超えたら全部が半額になると思われてお客さんが飛びついた様ですが、55割はたとえば運賃が6000円になったら、5000円を超えた1000円分を半額にして合計5500円の料金で済むサービスですが、大阪では6000円が半額になると勘違いされ、人気が集中したそうです。(笑)


  この大阪の55割は一体いつまで続くのでしょうか?おそらく「タクシー各社もやめたいのが本音」も様な気がしますが、対抗上、自社だけがやめるわけにはいかなくて続いているにすぎない様に感じます55割に代わって52割を考えている事業者もある様で、55割がもいつまで続くか分かりません。


 



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