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日交のニューノーマルタクシーと㎞のニューノーマルタクシーの違い

 今回は「日交のニューノーマルタクシーと㎞のニューノーマルタクシーの違い」を書こうと思います。

 東京のハイ・タク協会でのニューノーマルタクシーの定義としては、「高効率空気清浄機でウイルス除去、空気のキレイさがモニターで見られる」タクシーのなっている様です。日交もこの基準で、微粒子(0.3μm)を99%以上回収できるフィルタを採用したデンソー製の高効率空気清浄機を設置しています。

 又、空気清浄度モニターもデンソー制の「Puremie(ピュアミエ)」を使用している様です。日交は昨年10月より1台の試験運行を開始して、本年2月から全車両を対象に改造を進めているそうです。

 「大日本帝国」の中の日交とライバル関係にあるKmも「ニューノーマルタクシー」の搭載設備として採用された事を7月に発表しました。基本的な考えは当然同じですが使用する機器が違います。

 日交はデンソー制、㎞は株式会社JVCケンウッドになります。両者の違いは「空気清浄」の部分に表れている様で、デンソーは「空気清浄機」、方やケンウッドはケンウッド製低濃度オゾン発生器の「CAX-DS01」を使用してるようなので、㎞は空気清浄の部分は空気清浄機では無く、オゾン発生器になります。

 要は、日交は空気清浄機、㎞はオゾン発生器で勝負に出た感じの様です。

 オゾンですが、人体に害を与える高濃度のオゾンがコロナウイルスに効果があることは、5月24日に奈良県立医科大学からプレス発表されていましたが、人体に影響を与えない低濃度のオゾンでも、新型コロナウイルスの感染力を低下させる効果がある、ことが実証されました様です。

 余談ですが、酸素の化学式はO2、オゾンはO3です。つまり、オゾンの分子は酸素原子3つからできているので、酸素の同素体であることが分かります。

オゾン分子を形成する3つの酸素原子=O3は、酸素(O2)と比較するとかなり不安定であるという特性を持ってい、そのため、オゾンは菌やにおいの物質が近くにあると、酸素原子3つのうち1つを分離させて酸素(O2)になろうとします。一方、菌やにおいの物質はオゾンの酸素原子と融合することにより酸化させられ、破壊されます。残った2つの酸素原子はO2=酸素となりますので、最終的に除菌・脱臭が行われた後の残留物質は酸素のみとなります。使用後は酸素だけが残るので、きわめて安全性が高いといわれています。 要は、除菌のメカニズムは、オゾンは、同位体の酸素に戻ろうとする時、菌の細胞膜を破壊し、細胞膜が破壊されたことで細胞の核が溶け、菌が死滅するので除菌作用が有る様です。

なので両者の違いは、「空気清浄機」は、空気中の微粒子など異物をフィルターによって除去することが主な作用となるので、近くを浮遊しているものにしか効果はありません。一歩「オゾン発生器」よる除菌・脱臭は、菌やにおい成分を分解して空気を浄化します。飛んでいる菌やウイルス、臭い成分の分解のみならず、よくさわる机やイス、ドアノブなどに付着している菌やウイルスなども除菌できる様です。

偶に「オゾン発生器搭載車」と書かれたタクシーを目にします。日本産業衛生学会許容範囲が示す除菌レベルは、オゾン濃度0.1ppm以下で8時間まで作業可能となっていますが、タクシー乗務員は18時間前後オゾン搭載車で乗務しています。草

「CAX-DS01」に付いてケンウッドは、「ウイルスやニオイの抑制※2が可能な低濃度オゾン発生器です。車載向けとして車のダッシュボードに置くことができるコンパクト設計を実現するとともに、シガーソケットに対応し、駐車中の太陽光駆動が可能なソーラーパネルも搭載しています。また、フィルターの交換が不要で、手入れが簡単なため、長時間走行するタクシーに適した除菌消臭装置として、多くのタクシー事業者に導入されています。」としていますが、※2では「試験結果に基づく効果であり、実使用空間での実証結果ではありません。」としていて草が生えます。上の写真がケンウッド、下の写真がデンソーのものです。
オゾン発生器.png

デンソー.png


明日こそ今月5回目の乗務に行く予定です。草

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