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PCR検査・抗体検査・抗原検査

 今回は「PCR検査・抗体検査・抗原検査」を書こうと思います。

 先日政府の調査によると、東京で武漢ウィルスの抗体を持っている人の割合が0.1%との調査結果を発表しました。東京では、板橋区、豊島区、練馬区で実施した様です。

 検査時点では東京都の感染者数は5,327人で東京都の人口に0.1%を乗ずると感染者数は約14,000人になります。約3倍弱になります。同じ様に検査を行った大阪府での陽性率0.17%なので、感染者1,733人から類推する感染者数は約15,000人となるので約10倍弱になっています。

宮城県では陽性率0.03%で感染者数は88人、類する感染者数は689人となります。これも約10倍弱の類推感染者数になります。

 東京都の調査地域にはバイアスがかかっている様に感じ、これがもっと都心部の新宿や渋谷、六本木だったら結果は大分違った様に感じます。バイアス掛け過ぎだろ~。草

 話がずれましたが、武漢ウィルスの検査には授記したPCR検査・抗体検査・抗原検査が有る様です。今までは、「PCR検査」や「抗体検査」が有りましたが、5月13日、新型コロナウイルス感染症を診断するための「抗原検査キット」を厚生労働省が承認しました。

 雑に言うと、PCR検査は「いま感染があるか」を調べるための検査です。PCR検査で、「これまで感染があったか」を調べることはできません。一方、抗体検査は「2週間以上前に感染があったか」を調べるための検査で、いまの感染を見つけるのには不向きの検査様です。

 抗原検査はPCR検査と同じ様に「いま感染があるか」を調べるための検査です。PCR検査では、ウィルスに特徴的な遺伝子の配列を見出し、ウィルスの遺伝子が存在することを証明しますが、いくら良い装置を持っていても、見逃しは生じる可能性があります。

実際に、10人の感染者がいたとして、最も正確と言われるPCR検査を持ってしても約3人は検査が陰性となり見逃してしまうことが知られている様です。要は、感染したウィルスが、検体を採取する鼻の奥の粘膜に顔を出していてくれ、それを医師がしっかりと採取できなければ見逃されてしまいます。

 抗原検査の「抗原」とは、生物体内で抗体を形成し出現させる物質なる様で、「抗体」は、特定の異物にある抗原(目印)に特異的に結合して、その異物を生体内から除去する分子の様です。
 人の体に「抗原」が入ると「抗体」が作られ免疫機構に認識され処理されることになります。この「抗原」と「抗体」は鍵と鍵穴の関係で、1対1でいつもくっつくことができ、後々にも記憶されることが知られています。

 なので、一度ウィルスの抗原が人の体で認識されるとそのウィルスの「抗体」ができ、それが保存され循環することで、二度目に同じウィルスが襲いかかってきたときには既に準備されていた「抗体」がくっついて、ウィルスをすぐにやっつけることができるようになる様です。

 この抗原検査の場合にはウィルスが少ないと十分検出できない可能性が指摘されています。インフルエンザなど多くのウィルスでも同様に観察されていることであり、武漢ウィルスでも同様の理由からPCRと比較して見逃しがさらに多いのではないかと言われています。

 抗原検査のもつ最大の欠点は、診断学のでは、検査陽性となればほぼ間違いなくウィルスが存在すると言って良さそうですが、検査陰性はPCR検査以上に解釈が難しく、陰性であってもウィルスがいないとは言えないことになります。

 雑にまとまると、PCR検査・抗原検査は現在感染しているかを検査するもので、抗体検査は2週間以上前に感染したかを調べる検査になる様です。

 同目的のPCR検査と抗原検査の違いは、抗原検査の方が検査難易度は低く、結果判定時間は15分~30分と短くなっていますが、検査制度はPCR検査に劣る様です。

 最後に、抗原検査の検査対象はウィルスのタンパク質、RCR検査ではウィルスの特徴的な遺伝子配列を検査するので時間が数時間かかる様です。
 




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