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先行したはずの日産NV200ーは何故JPN TAXIの陰に?

 今回は「先行したはずの日産NV200ーは何故JPN TAXIの陰に?」を書こうと思います。

 UDタクシーは、2012年(平成24年)に国土交通省が、「標準仕様ユニバーサルデザインタクシー認定制度」を創設した事に端を発します。

 UDタクシーで先行したのは日産NV200でしたが、東京都内や横浜で見かけるのはトヨタの PN TAXIばかりで、同じく新世代のタクシーとして販売されている日産 NV200タクシーの姿をあまり見ることが有りません。偶に見かける程度で、圧倒的にPN TAXIの方が目にする機会が多い様に感じます。

 どちらの車種も総じて良い出来栄えで有る事は間違えが有りませんが、何故?ここまで両者の間に差が開いてしまったのでしょう?。

 考えられる事は、JPN TAXIが2020年に開幕予定だった東京五輪に向けたタイミングで発売されたことではないでしょうか?。

 又、NV200タクシーもUDではあるものの、HVやEVではないため、タクシー会社が得られる補助金は少ない様で、車両の購入費用が営業利益に大きく影響するタクシー会社にとっては、補助金の金額が非常に大きな問題ということは容易に想像できると思います。各社のイメージカラーで塗られた今までの車種と比べて、同色にカラーリングされたJPN TAXIばかり目に付くのは当然の事です。

 Japan Taxiの深藍というボディカラーが多いのは、この色が日本人にとってなじみ深い色でもあることにも関係する様で、東京オリンピックの公式エンブレムは、日本の伝統的な紋様である市松をモチーフに藍色で描かれており、藍色はジャパンブルーとも呼ばれ、日本を彩ってきた伝統的な色だそうです。なんでも、深藍というボディカラーが多いのには、トヨタ側からの要請も有った様です。つまり、JPN TAXIが一気に増えたように感じるのは、ある意味「深藍」というタクシーのボディーカラーン込めたトヨタの戦略と取れる気がします。

 NV200タクシーとJPN TAXIでもっとも違う点は、使用する燃料だそうで、JPN TAXIが従来のタクシーと同じLPGを使用するハイブリッドであるのに対し、NV200タクシーは、ガソリン単一かガソリンとLPGを併用するバイフューエルになるそうです。換言すれば、車両購入に関わることとして補助金と、もう一つのタクシー会社にとって重要な問題が燃料代です。レギュラーガソリンの平均価格が1リットルあたり130~140円だが、LPGの価格は70~80円と圧倒的に安く、燃料に掛かる経費が利益に直接影響するタクシー会社にとって、LPG車を選ぼうとすると、JPN TAXIの1択です。高級感に乏しいNV2000ですが、四角い商用バンベースのボディはスペース効率に優れています。何よりも優れているのは、車椅子がリアゲートを開けて乗込める事です。JPN TAXIは、車椅子をスライドドアから乗せるため、場所によってはスロープが展開できないことや、乗せるための作業工程が多いなど、利用客だけでなく乗務員からも不満の声が出ている事はご存じだと思います。

 ユニバーサルデザインタクシーという言葉が持つ「誰にでも使いやすいデザイン=UD」を標榜するなら、むしろNV200タクシーの方が優れているとも言えると思います。

 換言すれば、日産は東京オリンピック開催というタイミングを逃してしまった感は否めない様に感じます。日産の持つEV技術などをうまくに取り入れれば、タクシー会社にも利用客にも支持されるタクシーが出来るのではないでしょうか?

 別に日産を贔屓するつもりは無いので敢えて言うと、自分にとってセドリックはブロアム以外は最低でした。草

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