SSブログ

国賓

 今回は「国賓」を書こうと思います。

 菅義偉官房長官は3月5日、日中両政府が4月上旬で調整していた中国の習近平国家主席の国賓来日を当面延期すると発表しました。新型コロナウィルスの感染拡大が両国で深刻化しが事が原因の様です。

 全くタクシーの事とは関係が無いのでスマソですが・・・

 国賓とは海外要人に対する外交慣例上における接遇上の扱いを指す様で、日本政府が費用を負担する「公式訪問」には、招聘者の社会的地位や目的に応じて、「国賓」、「公賓」、「公式実務訪問賓客」、「実務訪問賓客」、「外務省賓客」に分けられる様です。「国賓」の対象となるのは、国王や大統領などの元首で、「公賓」の対象となるのは皇太子や首相、副大統領などの様です。

 国賓と公賓の“おもてなし方”の違いはほとんど無い様ですが、国賓は「宮中晩餐会」が行われますが、公賓は晩餐会ではなく、宮中での午餐会となる点が違うそうです。

 賓とは辞書によれば、「うやまうべき客人」となり「賓客・賓位・貴賓・来賓・国賓・主賓・陪賓(ばいひん)」などが有る様です。この事から「国賓」とは「国がうやまうべき客人」となる様です。「うやまう」とは「相手を尊んで礼をつくす。尊敬する。」する意になり、「尊ぶ」とは「うやまって大切にする。尊重する」ことの様です。

 よって国賓とは「国が相手を尊んで礼をつくす又は尊敬する客人」という事になります。
宮内庁によれば、「国賓とは,政府が儀礼を尽くして公式に接遇し,『皇室の接遇』にあずかる外国の元首やこれに準ずる者」と有ります。又、「皇室における国賓のご接遇には,両陛下を中心とする歓迎行事,ご会見,宮中晩餐,ご訪問がありますが,両陛下はじめ皇族方は心をこめて国賓のご接遇をなさっています。」とも記載されています。

 要は、国賓は国としての最高のもてなしの形です。新型コロナウウィルスが発生以前、安倍晋三首相は、日中韓サミットのため、昨年12月24日から26日まで中国を訪問しました。
その際、一つも日本の国益になる合意はない中でも安倍首相は、「国賓待遇」で2020年の4月に日本へ招くことを約束し、「日中新時代」にふさわしい関係を築き上げていくために協力して準備を進めたいと語ったそうです。幸い、菅義偉官房長官は5日、新型コロナウィルスの影響で日中両政府が4月上旬で調整していた中国の習近平国家主席の国賓来日を当面延期すると発表しまいした。

 皆さんもTVなどの放送で中国の「閣諸島周辺海域における中国公船による領海侵入」、「東シナ海の日中中間線付近における中国の一方的なガス田開発の継続」、「香港での、デモ隊と警察の衝突により死者や多数の負傷者の発生」、「ウイグル人などの少数民族に対する抑圧や、邦人に対する不当な拘束」などが有る事はご存じだと思います。

 衆議院の質問主意書にも「中国を巡る一連の人権に関する憂慮すべき事態については、国際社会もその動向を重大な関心をもって注視している。」と記載されています。又、「政府は、いかなる理由で習近平国家主席を『国賓』として招聘する意向を固めたのか。その判断の基準を示されたい。」とも記載されています。

 自分も中国に多少バイアスは掛かっていますが、それを差し引いても習近平の『国賓』招聘は納得が出来ません。要は、様々な人権弾圧を行っている国を代表する人物を「日本の最高基準でもてなす」なんて、それも天皇陛下の接遇によってなんて・・・

 自分はレフトでもライトでも有りませんが、正直、『国賓』待遇はなんで?・・・です。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:求人・転職

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント