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タクシー事業者の利益率、2%~8%

 今回は「タクシー事業者の利益率、2%~8%」を書こうと思います。

 自分の勤めている会社の営収平均は、2月28日に3万円前半の営収が有った様ですが、翌日の2月29日からこれを書いている3月9日まで連続2万円代の半ばの営収が続いている様です。

 巷で言われている様に、2割は営収が減った様で苦草が生えます。因みに、令和2年1月の京浜交通圏は、稼働率71.5%、総走行キロ218.5㎞、乗車回数27.6回、実車率42.8%、
税込営収43,144円(税抜き38,829円)です。アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社の調査によると、労務費72%、動力費7%、車両維持費2%、車両償却費4%、備関係費 0%
その他管理費15%、営業収益1%となっていて、利益率1%となっています。

 全タク連の原価構成割合はほゞほゞ同じ数字で、労務費が72.8%となっている事位の違いで、経費は若干経費科目が異なる位デス。

 なので、前記の1月の営収を当て嵌めると、38,829円×28%≒10,880円が原価となります。要は、売上原価はアバウト30%位です。が、歩合は概ね60%位なので残りの12%は役員や従業員の労務費になります。よって、28%+12%=40%が乗務員以外の人件費を含む原価だと思います。

 そうすると、原価は38,829円×40%≒15,530円になります。保有台数、会社ごとの稼働率、借入金利息、歩合の比率や燃料台の価格によりこの数字は上下しますが、多く見積もっても1台に付き原価が1日2万円/台も有れば赤字にはならないような気がしますが・・・

 これはフル稼働した時なので、保有台数50台で必要最低額を1台2万円とすると、必要金額は100万円になります。稼働率80%とすると稼動車は40台になり、100万円÷40台=2万5千円になります。

 アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社の平均的タクシー業者の利益率1%は少々盛り過ぎの様な気がしますが・・・

 2016年の営業利益では、株式が公開されている所からしか分かりません。「営業利益」とは本業の儲けを表す数値で、一般企業の純営業活動から生み出された利益のことになり、営業利益÷売上高×100(%)の式で算出します。それによると営業利益は3%~8%とまで様々です。仮に5%の営業利益なら、営業利益を含んだ原価は38,829円×45%≒17,430円になり、やはり1日に原価2万円/台で利益が出る事になります。

 要は、稼働率80%で、1日車約3万8千円の営収が有れば会社は利益率5%になります。

 しかし、今の様に2万円代の半ばの営収では、25,000円―(25,000円×60%(歩合)
=10,000円となり、損益分岐点の38,829円×40%≒15,530円を1台当たり約5,000円下回ってしまうので、1ヶ月では、5,000円×50台×30日=750万の・・・赤字

 さ~て、如何しましょう。草

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