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イギリスのブラック・キャブ事情

 今回は「イギリスのブラック・キャブ事情」を書こうと思います。


  とりま、イギルのタクシーの事なんて全く関係ないですが、イギリスのロンドンのシンボル的なブラック・キャブの運転手の事が気になったので、ついつい調べてしまいました。(笑)


 ブラックキャブ (5).jpg


 で、何回か書いた様に、ブラック・キャブの運転手になるには、ノリッジ試験を受ける事になり、この試験が「Knowledge of London」と呼ばれる様で、「Knowledge」は試験と訳され、ロンドンの地理知識で、すべての道と主要な建物・地点を、ほとんど丸ごと完璧に覚えることが要求され、1回の試験で終わるわけではなく、何年にもわたって何度も試験が繰り返され、1段ずつ段階を上がって行って、最終的に合格に至るというものだ王です。


  下の図の様に非常に難易度が高いそうで、合格を支援するための受験学校が存在しているそうで、1865年にできたテストで、受験勉強中の脱落率が70パーセントにもなる厳しいテストだそうです。


 要は、ブラック・キャブに運転手を心座した物の、約70%の人が、その難しさから7割の人が挫折するそうで、ロンドンのタクシードライバーは通称「cabby」と呼ばれるそうです。


  で、ナレッジ試験は「Blue Book」と呼ばれる教本を受け取る事からスタートする様で、このBlue Bookには、ロンドン中心部にあるチャリング・クロスのチャールズ1世の騎馬像を中心として、半径約10キロメートルの中にある道路・建物・駅・公園などの公共施設に関するあらゆる知識を習得する必要があることが定められているようで、この範囲にある道路の数は約25000に上り、当然、一方通行や行き止まりがあることを含めて完全に把握することが求められるようです。


  その為、このようなロンドンの道路・建物に関する膨大な知識を求められるため、受験生はみな自転車やバイクを使って道路を実際に走行してメモをとる「ポインティング」と呼ばれる実地学習を行うそうです。


  東京の地理試験など目じゃない位厳しい様で、ブラック・キャブの運転手は全てに自営業者になるので、日本で言う「個タク」になる様です。


  又、イギリスのタクシーには「ミニキャブ」という物がある様で、これは個人又はライセンスビジネスが運営している合法タクシーが有る様です。このライセンスビジネスとは、を持つ側=ライセンサーが、その使用を第三者=ライセンシーに許可することで、双方の利益を図るビジネスの事の様で、このタクシーの場合は著作物や商標の権利はミニキャブ専用のライセンスとあるいは車両も含まれるかも?と、ミニキャブ専用のライセンスを使用する人=運転者の間で合意の上運営しているタクシーの様です。なので、車はどちらが所有するのかにより、ライセンス所有者が車を所有する場合は日本の法人タクシー、運転手が所持していればハーフになる様ですが、どちらがタクシー車両を所有しているのかは分からなくて草。


  いずれにしても合法なタクシーですが、ミニキャブは流し営業が出来ない様で完全予約制になる様です、メーターは付いていないらしいので、予約段階で料金を決める様なので同じところに行ってもミニキャブによって料金が異なる様ですが、ほゞほゞブラック・キャブより安価な様です。


  で、ブラック・キャブの総台数は何台?だと思いますが、20223月時点で登録されているロンドン市内を走るブラック・キャブは58000台になるそうで、およそロンドンの人口1000人に対し10.6台のブラック・キャブが存在する計算になるそうです。


  因みに、東京特別区・武三地区のタクシーは個人、法人合わせ令和23月末現在、法人タクシーが30,695台、個人タクシーが11,810台の合計42,505台だそうで、東京特別区の人口は202310月時点での9783988人、武蔵野の人口は15万人、三鷹市の人口は195,000人だったので、東京別区・武三地区の人口は約1,012万人になるので、1,012万人:42,505台=1,000人:Xから、人口1,000人当たり約4台になるので、ロンドンの方がダブルスコア以上にブラック・キャブが多い事になります。


 2021年のロンドンの人口は880万人だった様なので、東京都の62%の人口でブラック・キャブの台数は2倍以上ある事になります。


  東京や横浜は参入規制が有りますが、東京の倍以上の台数が有るブラック・キャブは許可制になっているので、基本許可が有りれば新規参入だ出来て益々台数が増えそうですが、前記した様に7割の人が途中で脱落する「Knowledge of London」の為、参入規制をかけるまでも無い様です。


  もちろんどこかの国の様に10年間法人勤務なんていう縛りは有りません(笑)それこそ、素人で未経験でも「Knowledge of London」に受かればブラック・キャブの運転手になる事がでいる様です。


  因みに、ブラック・キャブの運賃は、公定統一運賃なので、日本の様な公定幅ではなく、どのブラック・キャブに乗ってどこに行っても料金は同じ様です。


  所謂、ロンドンといわれるエリアはグレーター・ロンドンと呼ばれ、広さはおよそ1,577平方キロメートルで、 東京都は2,187、東京23区は622平方キロになっり、ロンドンはシティとウェストミンスター、そして31の特別区によって構成されているそうです。


  なので、ロンドンは東京23区より広い様で、ブラック・キャブの運転手は東京23区以上の道を全て覚えている様な感じで、マジ、凄すぎてワロタ。


 「Knowledge of London」の試験は毎年、百人くらいしか合格しないそうで、この試験は、ただ目的地に着くだけでは許されず、最短距離で付く事が求められているので、正にブラック・キャブの運転手は歩くナビです。


  そんなブラック・キャブの運転手に制服は無く・・・・GパンOKで日本のタクシー・・・・ワロタ。


 過酷な試験をパスしたブラック・キャブのタクシー運転手は、高い社会的ステータスを得ていて日本とは真逆ですが、給料は・・・・・平均的なブラック・キャブの運転手は週に約625ポンド稼いでいるそうで、今のレートだ週約98,000円、月約40万円位なので・・・・・微妙と言うか超ムズイ「Knowledge of London」をパスしたステータスかな?



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