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スマホ de タッくん、とMOV

 今回はスマホ de タッくん、とMOV」を書こうと思います。


  平成 26 1 月に(一社)東京ハイヤー・タクシー協会によりサービスを開始した共通配車アプリ「スマホ de タッくん」は令和2年5日31日に終了しました。西暦で言うと、2014年~2020年の事なので、通算運用期間は約6年でした。


  で、結果的にダウンロード数14万回、乗車回数80万回だった様です。このブログにも書きましたが、スマホ de タッくんは、国から補助金をもらったオフィシャルなアプリで、東京ハイヤー・タクシー協会によりサービスを開始した共通配車アプリでした。


  6年間でダウンロード数14万回という事は、140,000回÷(365日×6年)≒64/日という事になるので、164回のダウンロードしかなかった事になります。2019年に日交の「JapanTaxi1,000万回を超えたと公表していましたが、この公表は、ジャパンタクシーとDeNAが合弁した株式会社Mobility Technologiesが公表したもので、アプリがGOに統一される前の物です。


  これには、MOVの事にも触れ、「・・・・また、『JapanTaxi』アプリだけでなく、MoTが運営するタクシーアプリ『MOV』に関しても、20207月のお客様乗車回数は昨年を超え、両アプリ合わせて前年同月比3割増となりました。」とされています。


  『JapanTaxi』アプリはダウンロード数、『MOV』に関しては乗車回数・・・・?です。草


  DeNAはここ数年、新規事業の育成に取り組んできた様で、その中核だったのが、配車アプリ「MOV(モブ)」を中心としたオートモーティブ事業だった様です。2017年に神奈川県タクシー協会の協力の下、AI(人工知能)を使った需要予測システムを活用した配車アプリのMOV事業に参入し、横浜市でスタートし、東京都や関西などにも対象を広げましたが競争が激しすぎた様だったみたいです。


  MOVは当初は「タクベル」という名称でスタートし、2018125日にエリアの全国展開に合わせる形で「タクベル」(モブ)に名称を変更し、 202091日にJapanTaxiと統合され現在のGOに名称が再度変更されました。なので、カメレオンの様に、「タクベル」→「タクベル」→「GO」の順で名称が変化しています。草。それにしても「タクベル」が「スマホ de タッくん」と同じ様に、タクシー協会の公認アプリの様だった事に(笑)で、「スマホ de タッくん」の様な終焉を迎えるとは思いませんが・・・・(>_<)


  配車アプリは日本交通系のジャパンタクシーが約7万台強、ソニー系の「みんなのタクシー」は都内で配車アプリ「SRIDE(エスライド)」を手掛け、配車アプリのお母さんとも言える、ウーバージャパンも大阪府や福岡県でサービスを始め、中国のライドシェア大手、滴滴出行とソフトバンクが共同出資するDiDiが東京や大阪など23都道府県で事業を展開しています。


  このブログでも何回も書いた記憶が有りますが、各社は割引クーポンを敢えて言うと乱発しています。結果、平成30年で少し古い資料になりますが、全国タクシー事業者数の16,695社のタクシー保有台数の約22万台のタクシーを奪い合う事になってしまいました。(>_<)


 なので結果、客の争奪戦になりましたが、肝心要の利用が進まない様で、今回のコロナ禍で配車アプリ経由の利用回数は少し伸びた様ですが、以前はタクシー利用全体の2%程度とみられていました。


 当然と言えば当然ですが、各社は消耗戦に突入し、まず音を上げたのがDeNAで、MOVを中心としたオートモーティブ事業で193月期に36億円の営業赤字を計上して、その原因は、開発やマーケティングに巨額の資金を投じたためで、これまでに100億円を超える赤字を出している様です。


この大赤字のタクシー配車アプリMOV事業を日本交通ホールディングス傘下のジャパンタクシーと41日に経営統合しました。ですがジャパンタクシーの195月期の売上高は19億円で営業赤字は21億円とこれもDeNAまでとは行かなくても営業赤字21憶円です。


この統合によるは統合新会社は、DeNA が配車アプリ事業の単独での事業化を断念し、ジャパンタクシーに合流するものの様なので、統合新会社は、DeNAの連結決算の対象から外れ、持ち分法適用会社になりません。


MOVの累積損失は新会社に引き継がれることはなく、DeNAに残ります。大赤字のMOVを切り離す事によって、配車アプリ事業から、事実上、撤退する事を意味する様に思えます。


 有体に言ってしまえば、100憶円の赤字の配車アプリ事業をジャパンタクシーとの合弁で本体のDeNAと切り離す事になるので、DeNAの・・・・配車アプリ事業撤退になるのでしょうか?WWWW


 ですが、累積赤字の100憶円は、DeNAに赤字の置き見上げとして残ります。(>_<)



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