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武漢ウイルスの閾値

 今回は「武漢ウイルスの閾値」を書こうと思います。

 先ず、「閾値」とは数値的な境目、境界線となる値を意味する表現で、「閾値が所定の水準を超えると、特定の反応が生じたり切り替わったり等の変化が生じる」、という場合に、その所定の水準が閾値と呼ばれるそうです。

 コロナに例えると、新型コロナが閾値を超えると特定の反応が生じたり切り替わったり等の変化が生じる事になり、換言すれば、新型コロナが閾値を超えると感染は収束に向かいます。

 要は、集団免疫を獲得する水準の事になります。この閾値を計算するうえで重要な事は「実行再生産数=基本再生産数」になります。前にも書きましたが、基本再生産数は R0 と表記され、「集団中に1人の感染者(他の個体は感受性者)が存在する場合に、その感染者が感染力を失うまでに直接感染させる感受性者の人数」を示す数値で、その病原体の感染力の指標となるそうです。

 基本再生産数 R0 は、・病原微生物の特徴、・宿主(ヒト)中の感受性個体数、・症状のある(感染力のある)期間、・各個体の行動など様々な因子の影響を受ける様で、換言すると地域や状況が異なれば異なる様なので、ある程度幅が有ります。

 新型コロナウイルスは1.6~6.6、麻疹では12~18、天然痘5~7,風疹も5~7となっていて何れも「飛沫感染」が原因の様です。感染者や免疫を獲得した回復者の既感染者の割合が増えれば感染する人数が減り、最終的に感染は終息します。

 集団中の既感染者の割合を p (01−1/R0 となります。という事は、集団免疫閾値のpcが pc=1−1/R0を超えると終息に向かいますが、完全に終息するわけでは無く、徐々に収束に向かうという事です。  グラフを見ても分かる様に、新型コロナウイルスの閾値は1.4~6.6となっているので、閾値を2.0、ドイツ並みの2.5、3.0とした時の閾値は其々、5.0、6.0、6.77となり、集団免疫は50%、60%、 67.7%になります。計算式は、{1-(1÷2)}×100=50%、{1-(1÷2.5)}×100=60%、{1-(1÷0.5)}×100≒68%になります。 コロナ閾値 .png  なので、巷で言われている60%などの数字の集団免疫獲得数はこの実行再生産数のPOを2~3とした時の値です。  6月24日の東京都の実行再生産数POは東洋経済の発表では0.98の様です。これを閾値のt人なので東京都の感染者割合は約1.3%になります。なので、流行が終息に向かい(1人の感染者から感染する人数が1を下回る)条件は (1−p)×R0<1 なので、東京都では、(1-0.013)×1.12(実行再生産数)≒1.10となるので、条件の1を若干上回っています。要は、数字だけで見ると終息には未だ至っていないとも言えます。因みに、閾値は{1-(1/1.12)}×100≒11%になるので、集団免疫獲得率は大凡11%位のようです。  が、これから職域接種も始まる様なので、閾値は上がるカモ・・・デス。  全国見ると、感染割合は感染者数が785,190人なので感染者割合は785,190÷1億3500万人≒0.6%になり、終息に向かう1人の感染者から感染する人数が1を下回る条件は 全国では(1−p)×R0<1より(1-0.06)×0.98≒0.92と1を若干下回り集団免疫獲得にすこ~し近づいている様です。偶には、武漢ウイルスの事でもと思って2日間も書いてみましたが・・・・タクシーと全然関係ないジャン。草
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