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感染力高まる「N501Y」、ワクチン効果落ちる「E484K

今回は「感染力高まる「N501Y」、ワクチン効果落ちる「E484K」を書こうと思います。

 これを書いているのは4月17日になります。現時点では大阪府で新型コロナウィルスの感染が爆増していて、4日連続で1,000人を超えている様で、正に感染急拡大になります。

 東京でも2回目の緊急事態宣言が解除された後2番目に多い667人の感染が報告された様です。15日には最も多い729人の感染が報告されました。

 原因として挙げられるのは、国内でも複数の変異型が見つかっている複数の変異ウイルス株で、なかでも大阪府や兵庫県など関西をはじめ、全国に感染拡大しつつあるのが英国型が多いそうです。この変異株の特徴は感染力が高まる「N501Y」と呼ばれる変異があるのが特徴だそうです。

 又、ワクチンの効果が落ちる恐れがある「E484K」という変異をした株も有る様で、「N501Y」と「E484K」の両方併せ持つタイプもある様で、国内では、南アフリカ型、ブラジル型、フィリピン型の3タイプが見つかっており、感染状況が注視されているそうです。

 要は、英国型の「N501Y」は感染力が1.7倍程度、一方の「E484K」はワクチンの効果を弱める恐れが指摘されているそうです。

 今迄のコロナウィルスを図視化した物が下図となり、その下の図は変異した「N501Y」と「E484K」の違いを図視化ものになります。コロナ細胞2.png
コロナ種類1.png
 感染のメカニズムは、新型コロナウィルスのスパイクタンパク質と人の細胞の受容体がくっつと感染します。

 「N501Y」と今迄のコロナウィルスを図視化した物を比べれば分かると思いますが、「N501Y」のスパイクは槍の先の様に鋭くなっているのに対し、従来の物のスパイクは球状の様に丸くなっています。要は、槍の先の様なスパイクを持つ「N501Y」の方が人の細胞にくっつきやすくなるので、結果的に感染力が高くなる様です。

 新型コロナウィスは、ウイルス表面にあるスパイクタンパク質を利用して、細胞表面に結合して内部に侵入し、既感染者では、スパイクタンパク質に対する抗体が作られ、これによりその後のウイルス侵入がブロックされます。なので、ファイザー、モデルナ、ジョンソン・エンド・ジョンソン社製の3社のワクチンは、米食品医薬品局(FDA)が承認したワクチンで、いずれもスパイクタンパク質に結合して、ウイルスの細胞内への侵入を防ぐワクチンで、中和抗体製剤になりスパイクタンパク質を標的としています。

 米ワシントン大学医学部は、新型コロナウィルス感染回復者またはファイザー社製ワクチン接種者の血液を用いて、3種類の変異株に対する抗体の中和能力を確かめたそうです。その結果、英国型変異株は、従来型の新型コロナウィルスの中和に必要とされるのと同程度の抗体量で中和できたそうですが、ところが、ブラジル型変異株と南アフリカ型変異株の中和には、従来型の新型コロナウィルスを中和できる抗体量の3.5〜10倍を必要としたそうです。

 この様に抗体を弱める効果は、スパイクタンパク質のただ一個のアミノ酸の変異「E484K」変異によるものである。E484K変異は南アフリカ型とブラジル型の変異株で確認されているそうです。

 これがワクチン効果落ちる「E484K」の正体の様です。結果、「新型コロナウィルス既感染者、あるいはワクチン既接種者では、従来型の新型コロナウィルス感染を防御し得るレベルの抗体ができていると考えられるそうですが、しかし、これらの人々が持つ抗体では、変異株を防御できない可能性が有るそうで、
米ワシントン大学医学部は懸念を示しているそうです。

 結果、変異・・・怖~

 横浜市でも期間は4月20日から5月11日まで「まん延防止等重点措置」の適用が決まったそうです。3度目の緊急事態宣言に至らず、「まん延防止等重点措置」で終われば良いのですが・・・どうっすかネ?

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