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大正時代のタクシー料金

今回は「大正時代のタクシー料金」を書こうと思います。

 初乗り距離の経緯では、日本では1912年にタクシー運行が開始し、当初よりタクシーメーターを装着していて、運賃体系は初乗り1マイル60銭、加算0.5マイルごと10銭とされ、その後、東京市内全域を1円で利用可能な「円タク」が不況期における一種のダンピング運賃として登場し、運賃が一時期混乱した様ですそこで、1938年、商工省がタクシーメーターを特殊度器に指定し、東京の全タクシーにメーターが設置。当該メーターを用いたタクシー運賃の初乗りは、2㎞30銭に設定され、以後、初乗り距離が2㎞の期間が長く続いていました。

 初乗り2㎞は1938年から続いていた事になります。今から80年以上も前に初乗り2㎞だったとは驚きです。当然、現在の様な時間併用メーターでは無く、単純に距離のみの料金になります。

 現在の平均乗車距離は大凡4㎞前後です。では、大正時代に4㎞乗車した時の料金は、{(4,000m-1,600m)÷800m}×10銭+60銭=90銭になります。約、1円弱です。

 当時の大卒の初任給が40円、巡査の初任給が45円、国家公務員の初任給が75円、大工の手間賃が1.1円、日雇労働者は58銭だった様です。月の勤労世帯収入は大正10年頃から昭和15年までは120円前後を行ったり来たりしています。

 公営住宅の家賃は6畳で6円~8円、2間の8畳+4畳半では15円、毛色が変わったとこでは、カルピスの400mlが1円60銭、平均寿命が男42.1歳、女43.2歳だった様です。長者番付1位の年間所得は431万円、1ドルは2.01円、Gdpは121円、ガス料金は1000立方フィート=28.317㎥で3.25円、真空管ラジオ120円、卵1個7.9銭、蕎麦・うどん8銭~10銭。ビール27銭、煙草(ゴールデンバット)10本入り6銭・・・デス。

 現在は、タクシーの初乗りは500円、ゴールデンバット20本入りは330円なので、ゴールデンバットのか価格はタクシーの60%です。蕎麦・うどんに至っては当時のタクシーの約1/6の価格になります。現在の蕎麦・うどんの料金はタクシーの初乗りの500円と≒の様な気がします。

 要は、タクシー料金の上昇率が低いのか、物価の上昇率がタクシーより大きのか?当時のタクシーは約1円だったので、大卒初任給の1/40の運賃になります。現在の大卒者の初任給は20万円くらいなので、当時の比率を当て嵌めると、タクシーり料金は5千円位となる様です。

 時代も、金銭の価値も違うので上記の様に単純の比較できないと思いますが、当時の大工の1日の手間賃と初乗り料金が同じだった事を考えると、当時のタクシーは贅沢な乗り物だった様な気がします。

 最後に、令和6年発行の1万円札、5千円札、1,000円札の画像でもどうぞ。草
1万円札.png
5000円札.png
千円札.png

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