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積算歩合と累進歩合パート2

 今回は「積算歩合と累進歩合パート2」を書こうと思います。

 随分前に今回の“積算歩合と累進歩合”の事を書いた記憶が有ります。先日、YouTubeを見ていたら、有るタクシー系のチャンネルで「完全歩合制で、足切りが有る会社にはいかない方が良い」と言っているのを見ました。要は、完全歩合=足切りのようです。

 積算歩合に度々例に出る階段の図式を使って説明していました。下のグラフを見て下さい。自分が勤務する会社の、旧の積算歩合と現在の累進歩合をグラフ化した物になります。

 オレンジの線が旧の積算歩率、青い線が現在の累進歩率になっています。積算歩率は若干階段部分が伺えますが、ほゞほゞ積算歩合と同じ様な方向になっています。積算歩合は当然階段の様に段差が無くなだらかな曲線を描いています。

 結果として、現在の累進歩合の方が歩率は低く抑えられています。当然、利益率2%のタクシー業界は乗務員の給与負担は大きのでしょう。組合と協議の結果、累進歩合と引き換えに、カード手数料、帰路高速の会社負担でおり合いが付いた様です。その結果、グラフの様になってしましました。草

 会社は、国交省から「累進歩合」の撤廃を求められている事を口実に、上記カード手数料と帰路高速代の会社負担で、結果、乗務員の給料の削減に成功した事になります。

 今の会社のシステムでは、以前は賞与は2.5%~4.5%までは「利益配分」と言う形で賞与に反映されていました。要は、営収に見あった額を「利益配分」と言う形で乗務員に会社の利益から配分していました。その%を差し引いた乗務員に対する純粋な歩率が真ん中のグレーの線になっています。

 グレーの線は明らかに階段状になっていますが、累進歩率では階段の下側を通っています。要は、累進歩合と言っても、階段の上部を結ぶ物と階段の下側を結ぶ2種類が有る事になります。上部を結ぶと、旧積算歩率に近くなります。

 YouTubeのタクシー系のチャンネルは、そこの所を理解しているのでしょうか?換言すれば、累進歩合制でも計算の仕方によって、上部を結ぶ給料体系と下部を結ぶ給料体系の2種類が有り、給料は、かなり違ってきます。なので、累進歩合制だから安心とは言えません。積算歩合&累進歩合.png

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