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Go to トラベルと東京のステージ判断の怪

 今回は「Go to トラベルと東京のステージ判断の怪」を書こうと思います。

 政府は、「Go TOトラベル」に東京都を10月1日から加える事を検討し準備を行っている様です。これに対し新型コロナウイルス対策について厚生労働省に助言する専門家の会合が8月24日開かれ、都道府県ごとの感染状況を示す最新のデータが明らかにされました。

 感染状況の判断は、これまでに政府の分科会では感染状況を示す4つのステージに分類していました。ステージを判断する指標の6つの項目有り、①「感染経路が不明な人の割合」、②「人口10万人当たりの療養者数」、③「病床のひっ迫具合」がそれぞれ59.2%、18.1人、53.5%で。これはステージ3の基準の50%、15人、25%を大きく上回っています。

 残りの3項目は、④「PCR検査の陽性率」、⑤「新規感染者数」、⑥「直近1週間と前の週の感染者数の比較」(実行再生産数)になるようで、3.8%、10人、少ない?になっている様です。①~③までの基準では「ステージ3」に分類され④~⑥までは「ステージ2」に分類される様です。要は、東京はステージ3とステージ2の中間という事の様ですが、政府の分科会は「ステージ2」は、「感染者がだんだん増えていて、医療提供体制への負荷が蓄積する段階」だとしています。

 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会は、感染状況が「ステージ2以下」にあることを条件としてGO Toトラベルの提言をしましたが、分科会は、ステージ1~4の指定を、都道府県の役目としています。しかし、都はステージを指定しておらず、政府も指定を義務づけていません。草

 都など36の都府県はステージの指定をしていませんが、ステージを指定せず、独自の区分で感染状況を示しているのは東京など25都府県が有る様です。都は7月から、4段階の区分で、感染状況を示していて、現在は2番目に悪い「感染再拡大警戒」になります。

 何でこんな政府と各自治体の独自区分の2通りの区分が有るのでしょう?。東京都は「都独自の区分の方が東京の実態に即している。区分が2つあると混乱する」としていますが、抑々、都が独自の区分を作った訳で、その結果2つになりました。要は都の「詭弁」です。

 一方、分科会のステージで判断するのは神奈川など11の道県で、現在はいずれもステージ1か2です。神奈川の担当者は「独自の区分もあるが、政府の考え方として並立して示している」としています。

 結果、政府は、東京のステージが不明のまま、「Go TO」への追加の可否を判断する見通しの様です。順天堂大の教授(感染制御学)は「政府は分科会の提言を受けて経済・社会・文化的な影響など複合的な要因を考慮し、総合的に実施の判断をする。Go Toを拡大するという判断をする場合でも、“その経緯について透明性のある説明が求められる”」と至極真っ当な事を指摘しました。

 纏めると、ステージ2は政府の分科会で、「感染者がだんだん増えていて、医療提供体制への負荷が蓄積する段階」、東京都のステージ2は「感染再拡大警戒」

 どっちがまだ先が見えない武漢ウィルスに対し危機感を持っている表現でしょう?自分は「感染再拡大」より「医療体制の負荷が蓄積する段階」の方が、まだまだ先が見えない現在の状況を捉えている様に関しますが・・・どうなんでしょう?

 何れにせよ、Go Toトラベルに東京を加える事は、分科会の意見を軽視した見切り発車の様な気がしますが・・・・

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