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遅すぎた緊急事態宣言

 今回は「遅すぎた緊急事態宣言」を書こうと思います。

 とうとうと言うか、やっとと言うか、皆さんもご存じの通り、安倍首相は4月7日の夕方に新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐための改正特別措置法に基づく緊急事態宣言を発令する様です。
 
 感染症の専門家で構成する「基本的対処方針等諮問委員会」に発令の是非を諮問したうえで正式に決定するそうです。

 緊急事態の発令要件を満たすかどうか判断する会議では、「国民の生命・健康に著しく重大な被害を与える恐れ」と「全国的かつ急速なまん延により国民生活・経済に甚大な影響を及ぼす恐れ」の2要件に該当するかが基準となるそうです。

 東京都の感染者数は、5日は143人が感染し2日連続で100人を上回りました。その結果過去5日間でみると感染者数は計512人にのぼり、1日100人以上のペースで感染者が増加しています。最初に都内で感染が確認されたのは、2月13日に判明した70代のタクシー運転手で、運転手が参加していた屋形船での新年会に同席していた別の運転手らの感染が明らかになり、その後も福祉施設や保育園関係者らの感染も明らかになりましたが、それでも、3月下旬になっても、1日当たりの感染者数は多い日で10人台だった様です。

 潮目が変わったのは3月25日、41人の感染が確認された事の様です。都知事は、「感染爆発の重大局面」だと危機感を示し、更に都民に、平日はできるだけ自宅で仕事をすること、夜間の外出を控えること、週末は不要不急の外出を自粛することを求めた事はご記憶にも有ると思います。

 新型コロナウィルスの潜伏期間の見方は様々ある様で、アメリカの研究チームでは平均5日、公益社団法人日本医学放射線学会は5~6日、とされています。症状は、「発熱や呼吸器症状が1週間前後持続することが多く、強いだるさ(倦怠感)を訴える人が多い」と新型コロナウィルス感染症対策本部は述べています。そこで、「風邪の症状」や37.5度以上の発熱が4日以上続く方(解熱剤を飲み続けなければならない方も同様です。)や 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある事が帰国者・接触者相談センターに御相談する目安になっている事は、各種の報道でご存じだと思います。

 話が横道にそれましたが、要は、潜伏期間が5~6日、発熱で4日の計9~10日が受診までに要する期間です。先月は春分の連休が20日、21日、22日と有りました。そうするとその連休で感染したし症状が出た人は、3月29日~3月31日に受診した事になります。

 都内では3月25日に41人の陽性が判明後、同29日に68人、4月2日に97人、同4日に118人、同5日143人となっています。見事、連休後に感染者が爆増しています。

 3月25日に41人が確認されて以降、おおむね高水準で推移していて、調査中を含めた感染経路が不明の人は全体の約4割占めている様で、都知事は「感染爆発の重大局面」として外出自粛などを呼び掛けてました。それより前の令和2年2月25 日の新型コロナウィルス症対策本部の決定では、「外出の自粛」、「テレワークや時差出勤の推進等の呼びかけ」、「イベント等の開催について、開催の必要性を改めて検討要請」などを「新型コロナウィイルス感染症対策の基本方針の重要事項」としていました。今と全く同じです。

 私見ですが、3月の連休が今回の緊急事態宣言を出す大きなターニングポイントだった様な気がします。あそこで、いち早く緊急事態宣言を出していればと悔やまれます。

 要は、「緊急事態宣言」は宣言しないよりはましですが、諸外国の例を見てみると日本は、今更・・・です。ノシ

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