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Whim

 今回は「Whim」を書こうと思います。

 前にMaaSの事を書いた時に少しWhimの事に触れました。再度書くと、Whim(ウィム)はMaaSの発祥の地の北欧フィンランドのスタートアップ「MaaS Global」社が手掛けるMaaSに特化したプラットフォームサービスになります。

 因みにフィンランドは人口約550万人の国で人口は東京都より少ない国で、その国の生まれたサービスが今、世界の移動サービスに革命を起こそうとしている様です。

 マースは一般的に言えば、自動車や自転車、バス、電車など、全ての交通手段を単なる移動手段としてではなく「一つのサービス」として捉え、それらをシームレスにつなぐ新たな移動の概念を指す様です。

 其々が独立している自動車・バス・電車・飛行機などの各交通主体を、移動するためのサービス又はコンテンツとして取りまとめ、統一されたプラットフォームで管理する事で、利用者に効率的な移動の選択肢を与え、予約や決済などを統一することで利便性をもたらす統合型移動サービスになります。

 WHIMは2016年6月に創業したスタートアップ「MaaS Global」社がフィンランドの首都ヘルシンキで立ち上げたプラットフォームサービスです。

 ヘルシンキのWhimユーザーの利用状況は、サービス開始前には公共交通が48%、自家用車が40%、自転車が9%の状況でしたが、2016年のサービス開始後は、公共交通が74%と大きく伸び、タクシーの利用が5%に増加した一方で、自家用車は20%に減少しというそうです。

 Whimには、その地域の公共交通機関をはじめタクシー・鉄道・カーシェアリング・ライドシェアリング・レンタルサイクルといったあらゆる移動サービスが一元的に登録されていて、アプリで目的地を設定すると、「最適な移動手段や経路を自動で提案」してくれる様で、移動手段や経路を指定することも可能だそうです。

 利用は、月額無料の「Whim To Go(ウィムトゥーゴー)」、月額数千円の「Whim urban(ウィムアーバン)」、月額数万円の「Whim Unlimited(ウィムアンリミテッド)」の3つの運賃体系が有り、「Whim To Go」は公共交通機関やタクシー、レンタカーなどはその都度利用料金を支払う仕組みです。

 「Whim urban」は、公共交通機関に無料で乗ることができるそうで、ヘルシンキではタクシーは5キロメートルまで10ユーロ(約1300円)、レンタカーは1日49ユーロ(約6300円)で借りることができるそうです。「Whim Unlimited」では、基本的にほぼ全ての乗り物が無料で利用可能となる様です。

 日本国内では、JR東日本が「変革2027」の中で移動のための情報・購入・決済をオールインワンで提供する「モビリティ・リンケージ・プラットフォーム」を推進していく方針を打ち出していて、小田急電鉄なども移動とサービスを組み合わせたMaaSの取り組みとして、スマートフォンアプリから自動運転バスの予約やルート検索をできるようにする実証実験を行っています。

 いよいよ日本でもMaaSですかね。

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