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東京の個タク・パート2

 今回は「東京の個タク・パート2」を書こうと思います。

 前回では、東京の個タクも平均月収を計算した結果、営収平均26,376円/日×平均出庫に数21日≒53万円になり、人件費を70%、経費30%法人の数字を当て嵌めると、経費16万円、給与37万円になり、法人で歩率60%とすると、370,000円÷60%≒620,000円、1年間の営収は62万円×12=744万円になり、年収444万円になると書きました。

 細かい明細を見つけましたので、若干訂正したいと思います。燃料代金に関する物の金額は55万7599円、車両修繕費は27万9487円、車両償却費は61万160円、保険等その他の経費が154万4687円になり、必要経費の合計は299万468円になりました。その他の経費の意味が分かりませんが。

 次に営収合計は年額671万5386円だそうです。よって個タクの給与と呼べるものは、671万5386円-299万468円=372万4918円と言う計算になります。歩率計算に換算すると、372万4918円÷671万5386円≒55%になり諸費用系は45%になります。要は給料は年収約372万円、月収31万円になります。

 前回は歩率70%で計算して年収444万円でしたが、歩率55%で計算すると年間営収予想53万円×12ヵ月×55%≒350万円が年間給料、月収約30万円になり31万円とそんなに変わらない数字になります。

 法人の2017年の実績は別特別区・武三地区では税込み4万9438円(税別4万5800円)、多摩地区では4万1771円(税別3万8600円)なので平均すると税別営収約4万2千円になります。年収は歩率60%、13乗務とすると4万2千×13乗務×12ヵ月×歩率60%で計算すると、年収約390万円、月収約32万円になります。

 個タク平均より法人タクシーの方が若干多い計算です。では個人タクシーを何故目指すのかが疑問になります。自分には2つ理由が考えられます。1つは燃料費との兼ね合いになりますが、稼ごうと思えば法人より楽に稼ぐ事が出来ると思います。なんせ個タクの平均乗車回数は9.4回で法人の平均約27回より断然少ない回数で給料は余り変わりません。換言すれば「楽して稼げる」事になるのではないでしょうか。乗車回数が少ない=流さない=燃料費がかさむ=楽して稼げるの図式で 又法人、個人とも近年営収が増加傾向にある様ですが、2009年~2017年にかけて個タクは4,476人減っているのが多少関係している様です。個タクの収入が増加しているのは減った人数分の仕事を分け合っているので収入は伸びているそうです。

 仕事を個タク同士で分かっているという事を考えると、それは「個タクの固定客」がいる事を意味します。要は「無線客」と「馴染み客」です。

 因みに法人タクシーの減少率は13.9%なのに対し個タクの減少率は26.5%になります。廃業する事業者が法人の2倍になり、個タクを目指す人にとっては何とももったいない話です。

 以上を踏まえると、個タク要件を緩和すれば個タクは増え、法人には脅威と捉えるでしょうが、抑々法人と個タク客層が違い、個タクはそれほど流さないので心配する事は無いと思います。

 国交省には個タクになる条件を緩和して欲しいものです。って言っても自分は個タクになる気は無く、早くタクシーを辞めたいです。

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