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「年末のタクシーの営収と景気ウォッチャー調査」

 今回は「年末のタクシーの営収と景気ウォッチャー調査」を書こうと思います。

 年も押しりえ師走となりました。運転手の皆さん今年の年末はどーですか?・・・会社の平均営収や、他の運転手の話、街の様子を見ていると、今年はパッとしないと感じます。

 例年だと、10日を過ぎれば営収の平均が4万円は当たり前で、平日でも良い時は5万円を超えていました。

 それが今年は5万円を超えた日は、1日しか有りませんでした。平均も3万円台の日がかなり有ります。自分が勤めている会社だけかも分かりませんが、他の会社、又は業界では如何なのかが気になります。

 タクシー運転手の「アルアル」ですが、「運転手さん、最近の景気はどう?」って聞かれる事が偶に有ります。

 内閣府が発表する物に「景気ウォッチャー調査」という物が有ります。この指標はコンビニやスーパーの店長、タクシードライバーなど、消費者の近くで仕事をしている人に景気のアンケートを実施して、それを数値化したもので、内閣府が毎月公表しています。街角景気と呼ばれる事も有る様です。

 調査の範囲は、北海道、東北、北関東、南関東、甲信越、東海、北陸、近畿、中国、四国、九州、沖縄の12地域を対象とされ、調査客体は家計動向、企業動向、雇用等、代表的な経済活動項目の動向を敏感に反映する現象を観察できる業種の適当な職種の中から選定した2,050人としています。

 タクシー運転手やコンビニの店員も含まれています。東京都の客体は、151人でタクシー運転手はその内の2.6%にあたる4人で、直近の数字や簡単な解説のほか、スーパー、コンビニの店長やタクシードライバーなどのコメントも載っています。

 「3ヶ月前と比較した景気の現況判断」と「今後2~3ヶ月先の景気の先行き判断」をDIという指数を使ってみます。

 「良い」が+1、「やや良い」が+0.75、「どちらとも言えない」が+0.5、「やや悪い」が+0.25、「悪い」が0という5つの選択肢から回答を選びます。

 DIの計算方法は簡単で、各判断の回答が持つ数字に各回答区分の構成比(%)を掛けるだけです。

 例えば、景気の現状について、良くなっていると答えた人が5%、やや良くなっていると答えた人が20%、変わらないと答えた人が55%、やや悪くなっていると答えた人が10%、悪くなっていると答えた人が10%の場合、DI=5×1+20×0.75+55×0.5+10×0.25+10×0=50となり、景気は横ばいです。

 このDIが50であれば景気は横ばい、50以上で有れば上昇、50以下なら下降していると解釈します。

 タクシーの分類は、家計動向関連→サービス関連→旅行・交通関連、項目です。

 10月のDIは50.01、11月は53.06、 50以上で有れば上昇とされるので若干伸びている様です。

 ここからが本題です。タクシー乗務員は、「地域の景気に関連の深い動きを観察できる立場にある人々」として、調査の対象になっています。

 しかし、タクシー乗務員の判断理由は、自身の売上の動向であったり、観察される客足の動向で有ったりと判断理由は運転手に依り様々です。

 その運転手が考えている理由により「良い」、「悪い」が判断されます。

 タクシー運転手に「最近、景気どう?」と聞くのは愚問です。聞くなら「あなたの最近の売上はどう?」だと思います。

 営収80万円で給料48万円なら「最近、景気どう?」の問いに対し「いいですよ」ですし、営収40万円で給料20万円以下なら「最悪」と答えるでしょう。

 乗客の「最近、景気どう?」の答えは、聞かれた運転手の主観です。DIが50以上で景気が上昇しているとは・・・・







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