「隔勤」

　今日こそ「隔勤」について書こうと思います。

　前に夜勤であれば、「東京特別区」であれば営収１００万円の上、「京浜交通圏」であれば、やっと１００万円に届くのは可能じゃネ。と書きました。この数字はある程度経験を積んで「流し」営業をメインで行っている運転手の話です。「新人時代」は・・・厳しい数字ではないでしょうか？

　そこでまず「給料保証額のチョット上の手取りで３０万円」の営収６０万円を控除が少ない９月迄稼ぐ方法を考えて見たいと思います。・・・無理です、１つの方法を除いて。

　考えて見て下さい、前にも書きましたが、運転手の平均勤続年数が約９年で、「足きり」に引っかかる運転手がベテランも入れて約６割ですヨ。・・・そうそう簡単ではないですて。

　　まず１３勤だとすると、１日税抜で約４６０００円必要になります。税込みのメーター金額で約５万円です。１３勤は絶対条件ですヨ。

　貴方が住んでいる町で、裏道でも抜け道でも無いのにタクシーがやたらと走っている道って有りませんか？私の家の近くには有りますが・・・思い当りませんか？

　有ればそこは「タクシー道路」です。「卵が先か鶏が先か」で、客がいるからタクシーが走るのか、それともタクシーがよく走っているからそこで客がタクシーを拾うか・・・・です。

　タクシーがよく走っている所は、概ねその道路沿いで客はタクシーを拾っています。この事は何処でも同じです。・・・拾えるか拾えないかは・・・運です。その道路で1分前に他のタクシーが拾ったかもしれません、又1分後に他のタクシーが拾うかもしれません。・・・
誰も分かりません。

　ハッキリ言ってタクシーを私は水商売だと思っています。収入が不確定な状態で。 飲食店、風俗店の様に景気の良し悪し、天候、よって収益が大きく左右される物です。・・・それこそ水商売そのものだと思いませんか？

　話が飛びますがよくタクシーは「サービス業」だという事を耳にします。タクシー運転手だったら履歴書に前職を「サービス業」って書きます？「タクシー運転手」又は「旅客運送業」ですよネ。過度の接客を求められる事も有ります。・・・そのストレスについては又の機会に。勤務勤時間についてですが、乗務時間を２０時間と仮定すると朝６時に出庫すると帰庫は翌朝の４時です。これは朝の出勤客を狙えます。１１時に出庫すると翌７時が帰庫時間になります。朝の４時過ぎはタクシーの台数も少なくなってきているのでその分客が居れば拾えるチャンスは広がります。但し青タンが終わるまで１時間しかないので、２時間は早く出る出勤客を狙う事になります。

　出庫時間は、反対番（相番（の出庫時間との兼ね合いが有るので反対番と話して調整してください。

　ここが１番重要です。せっかく３ヵ月の給料保証が有るので、営収は無視して下さい。
後はタクシーがよく走っている道を流しながら気を付けて見ていて下さい。何だか分からないけど「この道、タクシーが多いな～」っていう道がきっと有つかります。見つけたらその道を「流し」のルートに組み入れて下さい。（何時でも構いません）でも１日１回は通る様にしてください。３ヵ月も乗務すると色々な時間で通る事になると思います。客が拾える事が多い時間が分かってきます。

　だからってとんでも無い所は駄目ですよ。せいぜい政令指定都市なら１区ないし２区の範囲です。言い換えれば、流すのは1〜２区の範囲です。
営収を無視していても２万円位は出来ます。

　要は保証期間の３ヶ月を営収は無視して、流す範囲を1〜２区に絞って、ひたすらやたらタクシーが走っている道を見つける事がまず最初にする事だと思います。・・・つづく