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黒タク

 今回は「黒タク」を書こうと思います。

 一般に黒タクは通常のタクシー料金で乗れるハイヤーに近い高級感をもったタクシーの事の様です。

 当初、東京に進出した京都のエムケイは他社との差別化のため黒塗りのセドリック・クラシックを導入したのが黒タクの始まりの様です。その後、東京四社が2001年に黒タクを導入し、更に規制緩和によって新規参入事業者が黒タクなどのハイグレード車で参入して来ました。 

 当然「黒タク」とある様に外装は黒または濃紺ですが、逆に黒色であっても、車両そのものはハイグレードでない場合もあります。例えば、グレードに大差のないクラウンコンフォートやコンフォートの黒タクは、ハイグレードタイプでは無く純粋の黒タクでは有りません。 ハイグレードの黒タクは、主にクラウンセダンのスーパーデラックスGパッケージ、セドリック・クラシックSVまたはブロアムを使用しています。

 自分は、スーパーデラックスとコンフォートに乗務した事が有りますが、起毛の布シートによる違いは見て分かりますが、巷で言われている様にサスペンション・タイヤなど、車両の質が一般的なタクシーより相対的に高いとは特段感じませんでした。チョット乗り心地が良い?位の違いです。

 良かったのは日産ですが、セドリックのブロアムのV6でした。パワーも有って乗り心地も良かったと記憶しています。

 そんな黒塗りは基本的に日交などは新人運転手は乗務出来ず、特別の試験を合格したベテラン運転手でないと乗務させないそうです。

 日交は、黒タクに乗るには、経験1年以上で事故やクレームがなく、無線了解率(無線の配車要請に対応する比率)が高いなど、優良ドライバーであると各営業所の管理者から推薦を受けた乗務員に限られるそうです。この事前選抜を経て次に一日講習を受講して初めて黒タクに乗務できるそうです。

 では日交の乗務員は何故黒タクを目指すのでしょうか?最大の理由は、無線の配車依頼が増えるということの様です。「黒タク」を指定する配車依頼は、なんと無線全体の75%に上がり、その中には契約企業からの依頼やVIP客の送迎、長距離の依頼も多く、営業収入は東京4社統一カラーのタクシーに比べ、一乗務当たり5,000円から7,000円上がるそうです。又、都内ホテルなどに黒タク専用乗り場があり、そこに乗り入れることができるなど、黒タクは従来のタクシーよりも有利に顧客を獲得でき、営収を上げやすくなっているそうです。

 又、日交はさらに付加価値の高い「エキスパートドライバーサービス(EDS)」というサービスというものも有るそうです。これは観光タクシー、ケアタクシー、キッズタクシーの三つの新しいサービスで、日本交通グループの約7000名の乗務員から選抜された精鋭乗務員(エキスパート・ドライバー)27名が観光、ケア、キッズという専門分野において、タクシーに時間制運賃を適用し、乗務員を数人で固定するという物の様です。

 営収アップが約束されれば日交の乗務員が黒塗りを目指すのは納得です。

 果たして、横浜の黒塗は日交の様に営収アップが約束されているのでしょうか?

 決してそんな事は無い様な気がします。抑々今自分がいる会社は、「黒塗り」乗務の基準何て有りません。「まさか彼奴が黒?」・・・デス。

 


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