タクシー乗務員の制服
今回は「タクシー乗務員の制服」を書こうと思います。
タクシーに乗ると、殆どのタクシーが「白のシートカバー」と乗務員が「制服」を着ている事が多いと思います。ですが、タクシーを運転している人が制服を着ているのは、分かりませんが日本くらいではないでしょうか?
ロンドンのブラックキャブの運転手も私服ですし、アメリカのイエローキャブの運転手も私服、韓国も私服です。ロンドンのブラックキャブの運転手になる事は非常に難しく、ノリッジ試験と呼ばれる世界有数の厳しい試験に合格しなければロンドンタクシーの運転手にはなれなく、この試験では運転技術だけでは無く、ロンドン市内の地理・道路・施設などを全て記憶し、出発地から目的地などの最短距離を即座に示さなければならない様で、そのためタクシードライバーになるには3 ~ 4年程かかるそうです。(難い)
そんな世界一難しいと言われるブラックキャブの運転手でも制服は有りません。なので、タクシー運転手になる為の世界有数の厳しい試験のノリッジ試験では、サービスの概念そのものが有りません。(笑)言ってみると試験はNO接遇です。(笑)
タクシーでは有りませんが、2018年にドイツで開催された国際鉄道見本市に、JR東日本が参加した時、乗務員たちが訓練を披露すると、制服や制帽を珍しがられたそうなので、ヨーロッパの鉄道には私服姿の運転士もいるため、異質に感じられたようです。
日本の公共交通機関の代名詞の鉄道ですら欧州ではこの状態なので、国による違いも有るでしょうが、況やバスでも・・・・私服?
翻って日本では、公共交通機関の鉄道、バス、タクシーは制服を使用しています。タクシーに限った事ではないでしょうが、タクシーは清潔なレースの布のカバーでシートが覆われ、車内清掃も行き届き制服も着用しています。 何故でしょう?・・・・ 換言すると、公共交通機関の命題は清潔なシートカバーや車内清掃や制服着用ではなく、安全な運航、安定した輸送力、ではないのでしょうか?。
そういう意味で見ると、欧州の公共交通機関の非制服着用は理にかなっている様に感じます。そういう目で見てみると、タクシー事業者自体がタクシー事業をホテルの従業員の様にタクシーをサービス業と捉え、
制服着用はタクシー業界のサービスレベルを均一性に保つ意味もあり、又、制服着用は客受けもよくなるので採用している様な気がします。・・・・要は、タクシーサービス業理論になります。(笑)
では、このタクシー乗務員の制服着用は誰が考えた?と言う疑問が浮かびます。とても自然発生したとは考えられなく、どっかの会社が始め他社が追随したと感がるのが普通の様な気がします。
さて、どこの会社だと思います?・・・・・自分が色々見た物の中に有りました。昭和11年4月に初めて制服・制帽を使用した・・・・昭和4年の6月に 銀座木挽町において川鍋自動車商会を設立した、現在の日交になります。なので昭和11年から制服が有った事になります。(古っ)
但し、この初めて制服・制帽を制定は、日本で初めてか、川鍋自動車商会で初めてかは?です。日本で一番古いタクシー会社は横浜の都市交通で、大正7年の12月25日に横浜市街自動車株式会社として設立されたので、日交の昭和4年の6月より約12年前に設立されています。ですが、大正12年の関東大地震により大半の車両を失い、昭和3年に旧本社社屋が完成しています。
都市交には制服・制帽の記載はないので・・・・おそらく日交がタクシーの制服をはじめ採用した様な気がします。が、実のとこは分かりません。(笑)・・・・想像で草
ですが、タクシーの制服は、タクシー≒接客業の様で、なんだかナ~(笑)
ってか、タクシーは接客業じゃネ~シですが、道路運送法の第1章の総則の第1条の目的には、「・・・・道路運送事業の運営を適正かつ合理的なものとし、並びに道路運送の分野における利用者の需要の多様化及び高度化に的確に対応したサービスの円滑かつ確実な提供を促進することにより・・・・」とサービスと言う言葉が使用されています。
「高度化に的確に対応したサービスの円滑かつ確実な提供」って何?(笑)
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