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タク運賃本改定先送り問題

 今回は「タク運賃本改定先送り問題」を書こうと思います。

 今回の消費増税と同時に全国48地区で予定していた本運賃改定の問題に対し、国交省の大臣は、決定・実施時期について以下の様に述べています。

 「実施を“約束”した以上、その事は大事にしていく。各運輸局を通じて地域の利用者の受け止めやタクシー事業者の声をよく聞きながら、消費税が上がる経済的な影響もみ極め検討したい」と表明した様ですが、具体的な見通しは示さなかった様です。

 国土交通大臣は、今回が初入閣の様で記者会見ではタクシー関係の質問には「意気揚々」と答弁した様で草が生えます。

 大臣の地元の業者から「どうなっているんだ」と言う声が上がった様ですが大臣は、「1日に消費税も上がるわけで、運賃も上がるのは、私も一国民としてなかなか理解しにくい」と語っています。

 又、「“約束”という意識が有ったのだろう、皆さんの”残念“だという気持ちも非常によくわかる」とも一応「タクシー事業須の事も擁護した発言もしています。

 これを読んで自分は、何で「継続審議」になるのかが分かりません。継続という中途半端な形をとらずに、一旦、「タク運賃本改定は延期」という形でいいのではなのかと私的には
思いました。

 換言すれば、「継続審議」は言ってみれば「蛇の生殺し」状態で、物事を中途半端の状態にして、決着をつけないことになります。

 大臣の「“約束”という意識が有ったのだろう」も首を傾げざるを得ません。今回の運賃改定は、現行の「平成12年・道路運送法改正後の認可基準」を元にしています。手順としては①いわゆる「70%ルール」をクリアーして「事業者認可申請」→②「標準能率事業者の選定」→③「運賃改定要否の判定」→④「原価計算事業者の選定」→⑤「審査」→⑥「処分(認可)」とうスケジュールになっています。事業者側が“約束”と捉えたのは、⑤をパスしたので次の⑥の処分=認可を待つだけだった事を言っている様な気がします。

 前にも書きましたが、「継続審議」になったのは、物価問題に関する関係閣僚会議で、「それでいいのか?より丁寧な検討が必要ではないのか?」という意見が強かったからだそうです。「平成12年・道路運送法改正後の認可基準」には「物価問題に関する関係閣僚会議」から「意見を聴取」なんて事は記載されていません。草

 その為、事業者は法に則り、現在の厳しい環境を生き抜く為には「運賃改定」必要と判断し、粛々と物事を進めただけです。

 消費増税は「リーマン級の事が無ければ消費増税は有る」と言われていましたが、「消費増税は無い」という声も有りました。要は、みんな消費増銭の有無は?マークがついていた様です。消費増税関連法では15年10月に税率を10%に引き上げることを明記しましたが、8%への増税時に駆け込み需要の反動で消費が落ち込んだことを踏まえ、安倍首相は引き上げを17年4月に延期することを14年11月に表明しました。が、16年6月には新興国経済の落ち込みなどで世界経済が危機に陥るリスクを回避するため、19年10月に引き上げを再び延期するとしました。これで消費税10%は2度にわたり延期されてきた経緯があるのっで、?マークが付くのは頷けます。

 事業者は「消費増税が有る」と踏んで、「どうせ消費増税でメーターを交換するなら一緒に初乗短縮運賃改定も申請すれば、メーター交換は1回で済むじゃん」と考え申請を消費増税と同時期に行なった様な気がしますが・・・どうなんでしょう?

 結果・・・「考えが浅はかだった」事になり草が生えます。改定後の運賃体系を見れば、「運賃の値上げ」は小学生でもわかります。草

 確かに車両数が何百台も有る事業者には2度のメーター交換は大きな負担になる事は分かるのですが・・・何に付け今回の運賃改定が継続審議になった事は、運賃改定申請が遅きに失した感が有ります。草

 因みに、「審議」とは議会を開き、事情を調べ、可否を相談すること言い、「審査」とは、くわしく調べて、価値・優劣・適否などをきめること。を言う様です。

 という事は、「タク運賃本改定」は審査ではなく「タク運賃本改定の為の議会」が開かれている事になります。・・・なんていう議会何でしょうネ。苦草。

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