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トヨタ・JPNタクシー、車椅子問題でリニューアル

 今回は「トヨタ・JPNタクシー、車椅子問題でリニューアル」を書こうと思います。

 今回のジャパンタクシーのリニューアルは、主に「車いす乗降用スロープの設置作業が複雑で、乗降に10~20分もかかってしまう」事があり、車いすユーザーやタクシードライバーからの不評に対応したものの様です。

 具体的には車椅子の乗降時に使う“スロープ”や、“車椅子の固定に使うベルト”などの見直しを図ったという事の様です。

 従来は3つ折り方の乗降スロープ1とスロープ2の2枚をピンで繋いで使用する物でした。又、シートベルトが従来型だと短すぎるので、エクステンションベルトを装着して使用する物だった様です。

 車椅子を固定する為のベルトは、車内にあるポケットから取り出して固定するタイプの物で、場所を忘れたり取り付けに戸惑ったりという事例も多かった様です。又、乗降スロープ1とスロープ2の固定にはピンを使うそうですが、ピント穴の位置がなかなか合わず苦労した乗務員もいた様です。

 そこでトヨタは大きな改善を4 ヵ所行いました。それは、①スロープ1を3枚折から2枚折へ変更。収納袋も廃止。②スロープ2を折り畳み構造から、樹脂製の一体型へ変更。③収納袋に入っていた車いす固定用ベルトをフロアに常設。④作業手順を目立つ場所にラベル化して貼り付け。という仕様変更になります。

 この仕様変更により、改良を施されたジャパンタクシーで車いすを積み込む作業3分~4分と大幅に短縮されました。但し、③の車椅子固定ベルトは、フックをかけられる場所は車いすによって違うので注意が必要の様です。

 私見ですが、車椅子に座って乗車するよりも、シートに乗り移っての乗車が断然乗り心地はよく、安全性も高いと思います。

 車椅子のまま乗るよりもシートに移動して、車椅子をトランクなりに積んだ方が、多分手っ取り早いし、安全で乗り心地もよいと思います。今回の改善は素晴らしいと思いますが、車椅子ユーザーとひと口に言っても、人それぞれ障碍度合いが違うので、自分のスタイルに合った利用法を捜したほうが良い様な気がしますが、どうなんでしょう?

 こんな小手先の改善だけではすまない重大な問題がJPNタクシーには存在します。車両幅1.8m+スロープ長約1.5m+車椅子幅約1m≒4.3mになるので、4m道路では乗車出来ない事になります。換言すれば、ざっくり言うと自宅前が4m道路では車椅子のままの状態で乗車は不可能になります。草

 病院やある程度車道幅が無いと車椅子のまま乗車出来ない計算になります。

 これがJPNタクシーの車椅子のままの乗降の最大の欠点の様な気がしますが・・・

 トヨタは、車椅子のままの状態で乗車する方法の簡略化ばかり考えている様ですが、その前に考える事が有る様な気がします。草

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