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トヨタのコネクティッドカー

 今回は「トヨタのコネクティッドカー」を書こうと思います。

 総務省によれば、「コネクティッドカーとは、ICT(情報・通信に関する技術の総称)端末としての機能を有する自動車の事」を指すそうです。有体に言えば、車両の状態や周囲の道路状況などの様々なデータをセンサーにより取得し、ネットワークを介して集積・分析することで、新たな価値を生み出すことが出来る車の様です。

 何故注目されたかと言えば、①無線通信の高速化・大容量化。②車載通信端末の低廉化・スマートフォン等による代替化、③ビッグデータ流通の大幅な増加。が挙げられる様で、それらがコネクディッドカーへの注目を集めた様です。

 具体的事例としては、1:緊急通報システム、2:テレマティクス保険、3:盗難車両追跡システム、という事になる様です。2のテレマティクス保険とは、別名「つながる自動車保険」と言い、あいおいニッセイ同和損害保険では、トヨタ自動車と連携し、車載テレマティクス端末から得られた走行距離に連動して保険料を算出するPAYD(Pay As You Drive)型の保険の事のようです。テレマティックとは移動体に移動体通信システムを利用してサービスを提供することの総称になる様です。

 トヨタ自動車は2018年6月26日に「カローラ スポーツ」と新型「クラウン」を「コネクティッドカー」として販売を開始しました。コネクティッドかーの歴史は意外と古く、2002年に自動車を中心とする新しい情報ネットワークサービス「G-BOOK」を開発しました。

 G-BOOKサービスの概要は以下の通りとなっています。

 ①セーフティ&セキュリティーサービス、②ライブナビゲーションサービス、③インフォメーションサービス、④エンターテイメントサービス、④コミュニケーションサービス、⑤Eコマースサービス、⑥オペレーターサポートサービス機能。となっていました。

 日産自動車もカーウイングス」、ホンダも「インターナビ」と呼ぶ通信カーナビを使った情報提供サービスを開始しました。しかし何れもいずれも鳴かず飛ばずの状態でした。考えても、上記サービスはスマホで完結できていないます。換言すれば、通信機能を持つカーナビを持っていても、わざわざ通信料金を負担してまで通信機能を使わないユーザーが多かったのだと思います。

 もっと言えば、「最短のルート案内」で、「Google Map」や「ヤフーナビ」の「ルート案内」でも代用が利きます。

 そんなG-BOOKに「T-Connect(ティーコネクト)」と言う、トヨタが展開する通信サポートサービスが登場しました。が、目新しいものは「AIエージェント」位です。他の物は当時からの今に至るまでの技術進歩によるバージョンアップ感が拭えません。

 換言すば「コネティッドカー」とは、オンライン上で様々なサービスと結びついた車のことです。トヨタが今回発売したカローラスポーツとクラウンを「初代コネクティッドカー」と呼んでいるそうです。という事は、G-BOOKは初代にならない事になります。草

 トヨタがわざわざ初代と呼ぶのは、最初から「DCM」と呼ぶ通信モジュールを標準搭載する車種だからだそうです。雑に言えば、車両およびドライバー側の状況を判断し、「ドライバーに必要とされる情報」をオペレーターやAIなどがドライバーに提供する元になる物がDCM車載器になります。

 それを基に、近所の蕎麦屋有る?やガソリンスタンド探して、などと曖昧な支持の仕方でも検索できる様です。ぶっちゃけ、「ヘイ、シリ」・・・感です。

 この様な曖昧な指示でも理解できるそうですが、但し、この様な機能は米アマゾンや米グーグルアップルといったIT大手が得意とする分野でなの、トヨタがどこまで迫れるかは?が付きます。草。

 自分としては・・・?ですが、唯一、キラーアプリケーションになり得るのが音声検索の「AI音声エージェント」では無いでしょうか?

 「ヘイ、シリ」、「OK Google」や、対話型の音声操作に対応したAIアシスタント機能を持つスマートスピーカーの様です。

 昔「大きい事はいいことだ~」というCMが有りましたが、今は「繋がる事はいい事だ~」
何か、草が生えます。今回も箸休めでした。

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