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アウディA8の自動運転のレベル3は存在しない?

 今回は「アウディA8の自動運転」を書こうと思います。

 前にアウディが世界で初めてレベル3の自動運転の車両A8を発売したと書いた記憶が有ります。しかしこのアウディA8は現在、世界のどこにも売っていません。

 4代目のA8では、量産車として初めてレベル3の自動運転機能を実現したことで注目を集めた事は記憶に有ります。この4代目では、「という機能を備え、高速道路などを60km/h以下で走行する際に、発進や加速、ステアリング操作、ブレーキをすべて自動化しているので、ドライバーはステアリングから手を離したままでもよく、TVや携帯を操作しても問題は有りません。その為、アダプティブクルーズコントロールやレーンキープアシストのように、ドライバーが常に運転を監視しなくてはならないレベル2の自動運転とは大きく異なります。

 しかし残念ながら残念ながら日本に導入される新型A8にはいまのところ、「アウディAIトラフィックジャムパイロット」は付いていません。それどころか「アウディAIトラフィックジャムパイロット」が搭載されるA8が販売されている国はどこにもありません。

 その理由は、自動運転を受け入れるための法整備が遅れていることに有ります。前にも書きましたが、日本が批准している道路交通に関する条約である「ジュネーブ条約」でも、レベル3の自動運転を認めていません。

 もう一つの「ウィーン条約」に加盟しているドイツでは、ウィーン条約で自動運転を認める改定があったことを受けて、ドイツでも国内法を改正し自動運転が合法化されています。

 しかし、自動車の国際的な認証について話し合う国連欧州経済委員会では、現在の基準では10km/h以下の自動運転しか認めていないので「アウディAIトラフィックジャムパイロット」が搭載できないというのが現状の様です。

 よって、前に書いた様に「アウディAIトラフィックジャムパイロット」が現実のものになるには、自動運転に関する国内外の法整備が必要です。当然日本も含まれます。

 因みに、実際にレベル3の自動運転を運用するには、万が一に備えた電装系などのバックアップシステムが必要となるため(現状は未実装)、法改正後にソフトウエアをアップデートすれば良いというわけにはいかない様です。

 この様な世界の情勢を見て、東京五輪までにレベル3ないし4を実現すると言っている事に、頭にクエッションマーク?が浮かぶのは自分だけでしょうか?

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