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交通機関の車椅子問題

 今回は「交通機関の車椅子問題」を書こうと思います。

 先ず普段使用する交通機関と言えば「鉄道」と「バス」が思いつくと思います。タクシーと同じ道路を使っているのは当然「バス」になります。

 横浜市営バスは、平成8年より中扉に車椅子でも利用出来る様に、スロープ板を備えた車両を導入しています。国から平成32年度までにノンステップバス導入率70%以上にすることを課せられていますが、市営バスでは平成26年度末現在約93%だそうです。今から約20年前からノンステップバスが導入された事になりますがバスを使用した事があまりない為記憶に有りません。

 ノンステップバスは、乗降客が乗り降りしやすい様に、床面の高さがが約30㎝低く、停車時には車高調整装置により、さらに約5cm下げることができ、乗降口に段差が生じません。また、中扉に車椅子乗降用スロープ板を備えています。

 このスロープは一枚のアルミ製の物で、使用しない時中扉の車体下の収納スペースに格納されていて、使用時には乗務員が引き出します。そてだけです。ジャパンタクシーの様な煩雑な手間はかかりません。あとは車内のシートを跳ね上げ車椅子を固定するだけです。

 横浜に存在が確認できませんでしたが、松江ではスロープが自動で滑り出すタイプのバスもある様です。この時は自分で車内に乗車する様です。

 1991年に広島電鉄で、「リフト付きバス」が初めて広島で運行しました。ノンステップバスではなく、ツーステップバスです。特徴は2つ有った様で、1つは中扉の2段ステップが展開してリフトになるという物です。もう1つは車内の座席をたたんで車椅子スペースを作るとう物で、後のバス設計に大きな影響を与えた様です。

 しかしこの画期的なリフト付きバスは、リフトの構造が複雑故に高価な事、リフトが故障すると自社では修理出来なかった事などが原因で普及しなかった様です。さらにバブル崩壊の影響も有った様です。

 リフト付きバスが登場したのは前記した1991年の事なので、今から約27年も前の話です。27年も前にリフト付きバスが存在していたのに、27年たった今は逆に「手動でスロープ設置」となるので、時代と逆行している様に感じます。

 しかし、YCATのリムジンバスにはリフト付きバスが数こそ少ないですがある様です。しかし横浜市営バスはノンステップバス775輌、ワンステップバス27輌、・・・リフト付き車両は0です。因みに京急リムジンではリフトに乗る補助をする添乗員の2名体制で、安全確認を行いながら手早く対応しても10分〜15分かかる様です。

 タクシーの車椅子問題とは関係ないバスの車椅子の事ですが、現況の車両への乗車方法は、バスの方はバス車両から引き出すだけです。

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