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設置された桜木町の優良乗り場の矛盾

 今回は「設置された桜木町の優良乗り場の矛盾」を書こうと思います。

 前に神川県では初の「タクシーの優良乗り場」が桜木町に出来ると書いた事が有りました。
その優良乗り場が10月1日に運用開始となりました。

 優良タクシー乗り場は10年前、新橋に設置されて以来都内には数カ所ある様ですが、県内では初めてです。

 乗り場は、「優良」と「一般」に分かれています。優良に入庫出来るのは、安全とサービスの両面で一定の基準評価を受けた「優良表示板」を掲出する法人タクシーと「マスター(みつ星)」の表示がある個人タクシーのみです。

 横浜・川崎・横須賀・三浦市内の京浜交通圏のエリアを対象に、苦情対応や運転者の登録、講習などの業務を行っている様ですが、現在108事業者中約95%を「優良」と認定しているそのうです。なので優良事業者は約103事業者で、一般は約5事業者になる計算です。

 川崎・横須賀・三浦市内の一般事業者が桜木町の乗り場を使用するとは考えにくいので、ほゞほゞ横浜の優良・一般事業者が使用する乗り場です。

 並び方は、歩道側先頭に優良が1台、ぞの後ろの1台空けた所に一般が1台、その横に優良番の次の番の車が1台、その後ろの1台空けた所に待機車両が横に5台横に並ぶ格好です。歩道側の2レーンが一般になりますが並ぶ順番は有料の次からになります。

 分かり難い説明ですが、レーンとして歩道側から2レーンが一般で3~5レーンが優良になりますが、順番は優良→一般になります。

 又、「優良表示板を掲出していないタクシー車両」と「マスター(みつ星)を表示していないタクシー車両」は、一般タクシー乗り場・一般タクシー待機場を使用する事になるので、優良タクシー乗り場・優良タクシー待機場へは入構できません。

 とは言っても、現在一般を利用している事業者は皆無で、自分が待機している時に一般に入ってくる車を見た事が有りません。

 乗り場には、優良タクシー乗り場と一般タクシー専用乗り場が識別できる標識を設置されています。

 タクシーセンターは、年間1千件近くの苦情が寄せられていて、「道の不案内など経験不足」のほか「短距離乗車で嫌な顔をされた」などの接客に関するものも多いので、「優良乗り場を設置することでお客様がより安全安心に利用できるほか、ドライバーの意識向上や業界全体のサービス改善につながれば」と言っています。

 ところが、優良タクシー乗り場を利用できるのはタクシークシー事業者の95%に上るので、一般は5%に過ぎません。タクセンの言葉を反せば1千件の苦情はその5%の事業者に寄せられた事になり、1事業者に対して年間200件です。

 タクシー乗り場から一般を排除するに等しい様なこの「優良乗り場設置」行為は、苦情の解決、惹いてタクセンの言う「ドライバーの意識向上や業界全体のサービス改善は業界のイメージアップ」には根本的に繋がらないと思いますが・・・どうでしょう?

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