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タクシー事業者、ホワイト経営に三つ星制度・・・意味はあるのか?

 今回は「タクシー事業者、ホワイト経営に三つ星制度」を書こうと思います。

 国交省はバス・タクシー・トラック事業者に「ホワイト経営」の認証制度を考えている様です。自動車運送事業事業の「見える化」検討会の第2回で認証項目・基準案が提示されました。

 「一つ星」、「二つ星」と最高位の「三つ星」の3段階とするそうで、まるでミシュランの様です。

 全事業者の点数上位の12.5%が三つ星となる様に基準を定める事となった様です。この制度の目的は、「長時間労働の是正や職場環境の改善、多様な人材の確保」に積極的に取り組む事業者に、「お墨付き」を与えるのが狙いの様です。ってか抑々タクシー乗務員は長時間労働で、国もそれを認めています。

 この制度は、貸し切りバスの「安全性評価認定制度」、「グリーン経営認証」に類する制度だそうです。

 「一つ星」は全事業者の上位50%、「二つ星」は25%、「三つ星」は12.5%となる様です。又、中小で基準に差をつけるかは引き続き検討する様です。

 補助金の優先採択、ハローワーク求人票への記載、ホワイト経営を受けるメリット、認証団体の要件、などは次回以降に固めるそうです。

 業界の反応は、「貸し切りバスとトラック」は新制度に意欲的ですが、「乗り合いバスとタクシー」は大きな反応は無かった様です。

 乗り合いバスの事は分かりませんが、タクシー業界の反応は当然の事の様に感じます。タクシー運転手は基本、歩合給の為、「走ってナンボ」、「拾ってナンボ」です。その為、多少帰庫時間がオーバーしても、規定距離をオーバーしても走ってしまいます。

 自分だけかも知れませんが帰庫時間だからと言って、客を乗せて「東京まで」と言われたら、「すいません、帰庫時間なので他の車に乗って下さい」・・・とは言いません。帰庫時間超過覚悟で乗せてしまいます。会社に帰って理由書を書けば良いだけです。自分の会社が甘いだけかもしれませんが、歩合給で食っているとそんなもんで、会社も多少多めに見てくれます。

 タクシーの「三つ星」何て、会社にそれ相応のメリットが無いと無理な様な気がします。既に「優良事業者認定制度」が有ります。

 自分が今いる会社は「緩い」と思いますが、そこが良いんです、だから辞めないんです。余り乗務員を締め付ける様な規制や制度の創設は、「乗務員が歩合給である限り」余り意味が無い様な気がしますが・・・
 

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