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ついに黒船来襲

 今回は「ついに黒船来襲」を書こうと思います。

 黒船=滴滴出行です。いよいよ タクシー国内最大手の第一交通産業は今月の10日、中国の配車サービス最大手の滴滴出行と今秋に大阪府内でタクシー600台の配車サービスを始めると発表しました。全タク連の会長のタクシー王子にとっては、正に悪夢の「黒船来襲」です。

 車内に専用タブレット(多機能携帯端末)を設置し、訪日中国人は中国で使っているアプリで本国と同じ様に最寄りの第一交通のタクシーを呼べる様になります。

 換言すれば、本国と同じ環境でタクシーを利用する事が出来る様になりました。運賃は通常利用と同じで利用者がアプリにアリペイなどの決済方法を登録していれば、支払いもアプリ操作で完了する様です。

 滴滴出行はソフトバンクと共同出資の日本法人を通じて日本語版アプリを提供するので、正にジャパンタクシーと同じ仕様です。

 滴滴出行はご存知の通り、中国の400都市の4億人以上のユーザーへ交通サービスを提供してるライドシェア企業になり、滴滴出行は2015年だけで乗車回数14億回を達成し、2016年には1日平均で2000万回以上となり2009年の創業から6年かけて10億回を達成したウーバーを大幅に上回ります。

 滴滴の海外戦略は、2015年から17年にかけて、米リフト、中東のカリーム、インドのオラ、欧州やアフリカに強いタクシファイ、東南アジア最大手のグラブと相次いで提携しました。ウーバーに対抗すると同時に、海外大手との提携によって海外旅行する中国人の利便性を高める戦略で、世界の8割をカバーして、最近はメキシコやオーストラリアで自前の配車サービスの提供を始め、4月にはメキシコ、6月にオーストラリアで子会社を通じてサービスの提供を始め、今回はついに日本に上陸です。

 米国や欧州はウーバー、東南アジアは滴滴の現状を世界最大のライドシェア市場である中国で圧倒的に強い顧客基盤を武器に、世界市場でのウーバーやグラブなどとの競争に備えている様です。

 滴滴、ウーバー、グラフとタクシー王子のジャパンタクシーを比べると、「像と蟻」・・・デス。

 王子はウーバーの様な一般人を使用するライドシェアは、「安全性が担保出来ない」との理由で反対しました。海外勢も「それならタクシー会社と組めば良いじゃん」となるのは当然です。運転手が一般人でもプロの運転手でもライドシェア企業の収入源は運転手又はタクシー会社から得る手数料です。最初から分かっていた事です。

 第一交通も滴滴と手を組んだのは、当然自社にメリットが有ると踏んだからです。第一交通も「モタク」という自動配車アプリが有ります。それでも滴滴と手を組んだのは当然メリットが有るからです。

 王子は現在、業界の協力も有って何とか一般人のライドシェア参入は阻止した様ですが、ライドシェア企業の参入阻止は、最初から無理な事と分かっていたと思うのですが、危機感を募らせています。

 何故でしょう?ジャパンタクシーに暗雲が立ち込めている様です。

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