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定額タクシー実証実験開始

 今回は「定額タクシー実証実験」を書こうと思います。

 国交省が取り纏めた「タクシー革新プラン2016」を受けタクシー業界も「サービスの活性化に向けて今後新たに取り組む11項目」を策定した事は前に書きました。

 料金関係では、「初乗り短縮運賃」、「ダイナミックプライシング」(変動料金制)、「相乗りタクシー」、そして最後に今回の「定額タクシー」です。

 実証期間は、今年の10月から年末までの3ヵ月間行われる様です。

 参加するのは8社・グループだそうです。東京では大和自動車グループ、神奈川では神奈中タクシーホールディングスが参加する様で合計8社が参加する様です。

 神奈中タクシーオールディングスには、タクシーを運行する相模中央交通と神奈中ハイヤーが有り、横浜市内を走っているのは神奈中ハイヤー横浜営業所の車です。

 今回の目的は、タクシーを使う頻度が高い利用者の運賃を、回数券方式や乗り放題方式にして利便性を高めるのが目的の様です。言いかえると、割安にタクシーを利用できることによる利便性向上や需要喚起を図るのが目的の様です。これでも需喚起は分かりますが利便性の向上の意味は分かりません。

 自分は「利便性」という言葉に疑問を感じます。「利便性」とは便利である事になると思います。

 鉄道の定期券を購入する人は、毎日切符を買って乗車するより「定期券」も法が確かに便利で、利便性が高くなりますが、果たして定期券を使っている人はこの便利さだけで利用しているのでしょうか?

 便利さも有るでしょうが、断然、定期券の方が料金が安いから使っているのではないでしょうか?

 タクシーの定期券を考えてみると、通常料金より当然安くなるはずです。又、どの運転手が定期円の客を乗せるかは分かりません。又回数券や定期券は誰がどの様に販売するのかも割っていません。

 又、旅行業者のJTBはタクシーに定額で何度でも乗れる「定期券サービス」を高齢者向けに始めるそうです。旅行業者がタクシー定期券と思うでしょうが、JTBは旅行会社が目的地などを決めて募る旅行業法上の「募集型企画旅行」と位置づけ、同社が旅行商品として売ることで乗り放題を実現するそうです。前に書いた事が有る、法の隙を突く理論です。

 残念な事に何れのプランも乗務員の賃金の事に何1つも触れていません。対応するのは全て乗務員デス。JapnTaxiの車椅子乗降問題を思い出して欲しいものです。



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