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dカーシェアとAnyca(エニカ)

 今回は「dカーシェアとAnyca(エニカ)」を書こうと思います。

 dカーシェアは、ドコモが運営するカーシェアリングサービスの事で、Anyca(エニカ)もDeNAが開始したc2c(Consumer to Consumer)のカーシェアリングサービスです。c2cは「一般消費者と一般消費者の間の取引」を意味する様です。

 要は、カーシェアリングになります。この2つには決定的に違う事が有ります。Anyca(エニカ)はc2cの「一般消費者と一般消費者の間の取引」なので、所有するクルマを個人間で貸し借りする事になります。

 Anyca(エニカ)のサービスは法的な分類上は道路運送法でいう「共同使用」となっていて、「有償貸渡業」と呼ばれるレンタカーの規制対象となるサービスではないそうです。因みに、共同使用という枠組みは2006年までは許可制でしたが、2007年に撤廃されています。

 一方のdカーシェアはb2c型(Business to Customer)のカーシェアリングサービスになります。要は、「企業(法人)と一般消費者の取引のこと」を指し、時間貸し駐車場を運営しているタイムスが行って行っているのがタイムズカーシェア、信販会社のオリックスが行っているのがオリックスカーシェアと同じ仕組みで、それをドコモが運営しているのでdカーシェアになります。

 b2cのdカーシェアよりエニカの方に興味が有ります。エニカの使用料金には1日限定の保険料も含まれています。保険は東京海上日動とのシステム接続で実現していて、マッチングが成立した契約時に保険も同時購入となります。サービスを提供するDeNaには手数料10%が支払われ、残り90%が車の所有者に支払われます。

 鍵の受け渡しは・・・対面で行うとこが笑っちゃいます。現在、ODB2ポート(クルマのメンテ用のデータ通信ポートでハンドル下部)経由で開錠・施錠コマンドを車載システムに発行して、スマートキーが実現できるデバイスを準備中いう事の様です。

 それにしても現在の「手渡し」はご愛敬デス。」

 c2c型のライドシェアの中国のAtzuche.comは2014年5月に上海でローンチして1年で100万ユーザー、3万台の登録というハイペースでの普及を見せているそうです。

 DeNAのようなネット企業の得意とするところは、サービス提供で集まってくるデータを使った事業の展開だと考えます。

 だとすると、横浜のタクベルも・・・膨大なデータが集まって来ます。

 タクベルの利用規約6条に「当社は、タクベル会員の個人情報を以下の目的で利用することができるものとします。」となっていて、全部でa~mまで13の項目が有り、タクベル登録者の個人情報をDeNAが利用する事を認めてダウンロードできます。

 換言すればタクベルを使いたければ同意するしかないデス。これはJapanTaxiも同じです。

 例えば、「ゲーム、オークション、ショッピングモール、コンテンツその他の情報提供サービス、システム利用サービス(本サービスを含みます。)の提供のため」、「アンケートの実施のため」、「 懸賞、キャンペーンの実施のため」、「 アフィリエイト、ポイントサービスの提供のため」、「 マーケティングデータの調査、統計、分析のため」などです。

 様々なアプリは配車アプリを含め、「個人情報」の収集が目的の様な気がします。特に「無料」アプリには注意が必要です。DeNAも JapanTaxもそうな様な気がしてきました。

 個人情報は、様々な業界の企業がマーケティングや顧客の囲い込みの為に「喉から手が出る」程欲しい情報です。その情報価値に比べれば、アプリに投資する金額の10憶など雀の涙程度の金額です。

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