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京浜交通圏、運賃改定が無かったら、8月の営収はこうなった・・・カモ?

 今回は「京浜交通圏、運賃改定が無かったら、8月の営収はこうなった・・・カモ?」を書こうと思います。

 国土交通省 関東運輸局は12月13日、管内で要請されていたタクシー運賃改定について、東京都多摩地区、神奈川県京浜地区、同相模・鎌倉地区、埼玉県A地区・B地区、千葉県A地区・B地区の7地区における新運賃を公示しました。実施時期は2020年2月1日からでした。

 加算運賃は加算距離が短縮されるうえに運賃も90円から100円へと値上げされているので、加算料金の引き上げは、タクシー運転者の労働条件改善を図るためとしていました。草。結果、加算運賃のおかげで助かった事の様です。

 直近の9月のデータが無いので、もし運賃改定無かったらどうなったかを計算してみました。先ず、8月の1日1車当たりの営収は税込39,301円、税別36,157円になります。乗車回数は23.9回なので1乗車当たりの税別単価は3,615円÷23.9回=1,513円になります。走行距離は186㎞、実車率は40.4%になるので、実車距離は75㎞となります。 改定後は初乗り1.2㎞で500円、加算距離は264mで100円、加算時間は1分35秒(95秒ま)でごとに100円になりました。

 ∴1乗車当たりの乗車距離は75㎞÷23.9回=3.15㎞となるので、加算距離は3.15㎞-1.2㎞=1,951mになるので、距離換算料金は(1,951m÷264m)×100円=739円になるので、時間加算料金は、1,513円―(500円+739円)=274円になります。加算料金割合は274円÷1,513円≒18.1%になります。どうやら、改定前に計算した18%位と同じ様です。

 では、改定前の初乗2㎞で740円、距離加算は288mで90円、加算時間は1分45秒(105秒)ごとに90円で計算してみました。加算距離料金は、{(3,150m-2,000m)÷288m}×90円=359円、時間料金は(740円+359円)×18%≒198円となります。

∴改定前運賃は、740円+359円+198円≒1,300円となりました。

 超雑に纏めると、8月は料金改定が無かったとすると、1,300円×23.9回≒31,070円/日となるので、メーターでは約34,000円になります。客単価で見ると1,300円÷1,513円≒14.2%の値上げになった計算です。

 令和元年12月13日の国交省のプレスリリースでは、運賃改定率は8.8%とされています。当然、コロナ禍以前の数字なので、計算した14.2%と8.8%は単純に比較できませんが・・・

 改定以前は2㎞迄だったら同じ位の料金と言っていましたが、2㎞迄だったら{(2,000-1,200m)÷264m)}×100円+500円≒800円となるので、とても740円と同じ位とは言えません。

 当然、初乗り短縮なので加算距離は増えます。が、改定以前は加算距離運賃が1,151mで360円、改定後は1,951mで739円。正に、国交省が言っていた「タクシー運転者の労働条件改善を図る為」は当たっていた様です。

 色々考えさせる事は有りますが、今回の運賃改定が無かったら平均営収は1日31,000円、税込み3,411円だった様で、コロナの影響が有るので単純に比較できませんが、結果、運賃改定によりある程度の影響は無かった様です。

 それにしても、運賃改定が無かったらと思うと・・・・タヒりそうです。草

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