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全国一斉行動!UDタクシー乗車運動アンケート集計結果

 今回は「全国一斉行動!UDタクシー乗車運動アンケート集計結果」を書こうと思います。

 この調査は、NPOである「1DPI日本会議」という団体が、今年の10月30日に実施した全国一斉UDタクシー乗車運動のアンケートの事です。結果を書く前に「1DPI日本会議」とは何ぞや?という疑問が湧いてきます。その前に、障害者インターナショナル( Disabled Peoples' International)は、国際障害者年であった1981年に結成された障害者の当事者団体で、世界本部はカナダのニューファンドランド島にあるそうで、加盟している団体数は世界150か国以上にのぼるそうです。略称はDPIになるそうです。

 日本では、1986年にDPI日本会議が発足しWiki先生によると、身体障害、知的障害、精神障害、難病等の障害種別を超え、あらゆる障害種別を対象とし、障害者の地域生活、権利擁護、教育、雇用など様々な障害者問題に取り組んでいるNPO団体で,加盟団体は98団体に上るそうです。

 この団体のビジョンは、「障害の有無によって分け隔てられない社会」「すべての人の命と尊厳が尊重される社会」「障害のある人もない人と同じように暮らせる社会へ」という物の様です。

 調査結果は、21都道府県、延べ120名の車椅子ユーザーが各地でUDタクシー(トヨタJPNタクシー、日産NV200)に乗車した時の物です。全国一斉とはうたっている物の、調査されたのは21都道府県で、調査人数も120人とは、少し心もとない様に感じます。

乗車拒否されて乗れ無かったのは32件有ったので、約26.6%が乗車拒否に有っ多様です
。ざっくり約3割の人が乗車拒否に有っている事になります。乗車場所による拒否の比率は、流し20%、タクシー乗り場24%、電話予約29%。電話でのUDタクシーを指定した配車が出来ないという事例も有った様です。

 車いすのタイプ別乗車拒否を見ると、普通の手動タイプの物が59%と高く、電動式の物は約20%だった様です。普通の手動タイプの物が59%が高くなったのは、単に手動台数>電動だった事の様な気がします。「1DPI日本会議」も手動何台、電動何台という様な調査参加に参加した車椅子別を公表しても良かった様に思います。

 又、流しで乗車した場合、1台目で乗れたのは50%、乗車できなかったのは23%という結果で、乗降時間は全体で、乗車は平均11.2分、降車は平均5.1分かかったそうです。

 国土交通省は2018年11月に「ユニバーサルデザインタクシーによる運送の適切な実施について 」という通達を出ています。「車いす利用者の乗車拒否は道路運送法に違反する、UDタクシーの運転、予約、配車その他の業務に携わる者に研修を受講させること、定期的に研修を実施すること、UDタクシーを指定した予約・配車が可能となるようにサービスを充実させる事」を求めていますが、「1DPI日本会議」は今回の調査結果ではいずれも十分に改善されているとは言えない状況としています。

又、今回の調査で、一部で「接遇の改善」が見られる一方、いまだ不適切な運用をしている事業者も多数あり、「メーカー側の改善も必要」であることがわかりました。と結論づけています。

 次回は、電動車いすの飲酒運転はどうなる?を書こうと思います。
 

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